富柏村日剩

香港で2000年02月24日から毎日綴り始めた日記ブログ 現在は身在日本

七月三十一日(水)曇時々雨。中環を数日ぶりに訪れ先週までは生活圏であった街でなんとなく落ち着く心地。Body Shopにて先日在庫切れであった商品受け取りB&Oにてリモコンの修理依頼するがどちらも接客の心得大したもの。ジム。引越しで外食と即席食続き今晩もまだ台所準備できず、たださすがに胃も疲れZ嬢と銅鑼灣の功徳林にて素食。ただし功徳林は脂、いや動物性ではないから油か、が多すぎはしないか。もう少し簡素にしてもいいはず。
▼『踊る地平線』読んでいて(『踊る捜査線』と勘違いなさらぬやう)ブリュッセルの話にて小便小僧の像の話あり、ふとキョービの如き似非健全主義が横行せし時代にあっては全裸の幼児を使ったテレビCMにて股間にモザイクかけるご時世では小便小僧も異常性欲者の欲望を焚付けるだの懸念され(祝祭日の衣裳でなく)普段から着衣させられるのではないかとふと思ふ。それにしてもこの『踊る』の谷譲次の筆致は倫敦から巴里まで初めて飛行機に乗る旅を語れば本人の興奮もいちだんとまして冴えわたる。さすが谷はオリンピック見物しても三段跳びで織田の金メダルに喜んでも「日章旗!涙!君が代和蘭の空へ。ああ、スポウツに藉りて白熱する帝国主義帝国主義礼讃。勝つことの礼讃。少年のような愛国心!日光、群衆、筋肉、国旗。」と近代オリンピックの神髄を見据えている。さすが。