富柏村日剩

香港で2000年02月24日から毎日綴り始めた日記ブログ 現在は身在日本

七月二十一日(日)晴。午前書斎片づけ曝書。晝にかけてジム。ジムにてGatorade飲みふと懐旧せしことは初めてGatorade知るは二十年余もまえの信州白馬にて夏登山の折に同行せし中学生の小賢しき輩どもが日本にて発売されたばかりのこの粉飲料を飲み狂ふを麦酒飲みながらコカコーラの次ぎはこれかと眺める。信州での合宿終え一同で次ぎなる草津に向う途中信越本線横川駅にて峠の釜飯食す時までGatorade飲む子供に唖然とす。午後水泳。『9-11』読み続ける。黄昏にZ嬢と蘭桂坊Bitburgerにて当然麦酒はBitburger。フィリピン人集ふ日曜の中環はDes Voeux Rdのフィリピン飯屋Joyce & Dianaの店頭にて焼く美味なる豚串を立ち食い。Z嬢は初めて食すが味に納得。ちなみにこの豚串と横丁のセブンイレブンで麦酒買えば最高の酒と肴となる。自民党の前幹事長古賀某が与野党から凍結論が出ている住基ネットについて「政府が約束したことは、やはりつらくとも約束通り施行することが大事だ」と述べ八月からの実施するべきと表明し政府与党が今国会での成立を断念した個人情報保護法案については「臨時国会で徹底 的に修正してでも早く成立させ、国民の不安を解消していくのが現実政治だ」と改めて指摘した(朝日新聞)そうで、住基ネット(ダサいネーミング)なるバカな制度に対して香港の例を某新聞に投稿する。それにしても政府が約束したことで実行せぬことは自民党の金権派閥政治、景気回復など住基ネット以前に懸案の大問題はいくらでもあり!、それに国民の不安を解消したいなら個人情報保護法案を引っ込めろ!
住基ネット「整備」が個人情報保護法絡みで話題になっている。それにしても国民層背番号制を住基ネットなる言葉にしたことはかなり嗤える。ネットとはインターネット時代にフィットしたつもりだろうが国民を一網打尽にせし「網」のネットじゃないか、実は。香港は香港身分証携帯が義務づけられておりこの身分証番号が市民番号として何よりも重要になるわけだが香港の特色は住民票がないこと。香港市民は全員が香港身分証を有するが転居しても届け出る必要もなく身分証からは身分証申請せし住所のみ把握できるのみ(それも裏づけ要らず架空の住所でも可)。香港で出生していれば出生記録があり移民外国籍の場合は入境事務処に記録があるがこれも「過去」の記録のみ。恐らく最も詳細にわたり市民の住所、勤務先、所得などを網羅するは税務署ながらこれも納税者以外の記録はなし。役所がそれぞれに必要な情報のみ把握していれば社会は運営できる格好の例。香港の場合、香港身分証にて雁字搦めである反面、実は個人の全情報を網羅する基本台帳がなく、かりに個人情報が必要となった場合(それは市民の逮捕、捜索であろう)身分証番号を頼りに関係機関(電気会社から電話会社まで!)にその個人に関する情報の提供が要求されることになる。日本の場合、何が問題かといえば本当にそういう意味で情報管理の理解ができぬままただ整備されれば便利、能率的である、というそういう観念でのみ推進されようとしていること。
小泉内閣支持率47%に回復し不支持38%と逆転。W杯で景気回復など当然のことながらならずとも内閣支持率のみW杯効果(笑)。単純な国家だ。
▼カーター元大統領の曰く「昨年九月十一日の米同時多発テロは多くの人々が米国人を嫌っているという事実を多くの米国人に気づかせた」と。よくぞ言った。射殺されなきゃいいが。