富柏村日剩

香港で2000年02月24日から毎日綴り始めた日記ブログ 現在は身在日本

二月十八日(月)薄曇。睡眠不足。ジムにいったら怪我しそうで明るいうちに帰宅す。▼昨日のフェブラリーSアグネスデジタル強し。トーシンブリザードも二着に入る健闘を見せノボトゥルーが三位とは堅い結果といえば堅いが買ってたら当ててたな、惜しい。▼『信報』に<台独が忘れた一枚のカード>なる論考があり読めば台湾の「少数の」台独派は民主カードを掲げるのはいいが大切なカード「民族」カードを忘れている、と(笑)。いくら政治的には独立を叫んでも文化的には中国文化でありそれ故にその文化を有する民族としての認識があれば台湾独立ができない、というそういう論法なのだが同じ文化を有するものが政治的に独立できないということは論証できないわけで(例えば葡萄牙と西班牙、瑞西墺太利)こんないい加減な理屈を読んで思わずかつて中文大学の文化人類学科にいた謝劍先生のような主張だと思ってふと筆者名を見たら台湾佛光大学教授・謝劍とあり「ああ、やっぱり」(笑)。謝劍先生といえば中文大でチベット問題に従事する市民運動家の講演会にて質疑応答の際に「チベットの独立を認めたら中国の他数多くの少数民族独立運動など起したら大変なことになるわけでチベットにもチベット族以外の少数民族がいるわけで故にチベット独立は不可能」というわかったようで全く論点のズレた論法を披露して周囲が唖然としていたことを思いだす。チベットが独立してもチベット民族以外でもチベットに生活する他民族もそれを国家、政治体として認められれば独立は可能なのである。謝劍にとっては国家と民族なるものが切り離されていないことが不幸。謝劍氏じたい台湾では外省人で季登輝的台湾にもましてや大嫌いな中共にも自ら属せずかつての国民党もなくなり<民族国家>なる幻想を描いているというわけか。