富柏村日剩

香港で2000年02月24日から毎日綴り始めた日記ブログ 現在は身在日本

十二月十五日(土)繁忙続いたなか束の間の休日。西安マクドナルド=アメリカ餌食が爆破されウイグル独立派の仕業なる臆測もあり。夜ランニングクラブの幹事会銅鑼湾宇津木にて。先日の董建華立候補表明祝賀会に政財界が挙って参列は自らの権益の僕としての董君とあっては当然として香港の五大学の学長も揃うは(リベラルである張信剛・城市大学学長も含め)これもまだ当然のこと、70年代の左派暴動首領にて先日董君より勲章まで授かった工聯會前会長も参列してないわけもなく、ここまでは順当として興味ある顔ぶれを列挙すればまず泥酔で政治的立場がもはやわからない黄宏發、先日杜學魁氏に先立たれまだ喪も明けぬ杜葉錫恩(Elsie Leung)女史、金庸の名で武術時代小説に長け香港の池波正太郎たる査良庸、グルメコラムの麥耀堂(唯靈)、阿一鮑の楊貫一、芸人アラン譚詠麟、ホイ三兄弟の長男許冠文、ジョッキークラブ行政総裁黄剛といった面々。できればこういった胡散臭い政治ショーになど関らず独自の世界を保っていただきたいと思うが、悪口を敢えていえばアル中(黄)、親中後家(杜)、三文文士(査)、権威グルメ(麥)、たかだか鮑屋(楊)、中年アイドル(譚)、枯れた芸人(許)、賭場の番頭(黄)といえば今天下の董君に頼らずは生きていけぬ者ばかり、か。それにしてもマイケル・ホイ(許冠文)のようにかなり「かつての」筒井康隆的世界にて反権力的な笑いの鬼才が芸も枯れるとこうして権力にすり寄るのは無様。弟の歌手サム・ホイは引退して大埔界隈で日常生活に埋没しておりこれこそ見事。芸の枯れたお笑い芸人はどうして権力を目指すのか。