富柏村日剩

香港で2000年02月24日から毎日綴り始めた日記ブログ 現在は身在日本

九月六日(木)朝は雨歇ず。数日前献血せど肩痛回復せず電脳に向えば痛み事の他酷く首回せばコキコキと音止ず中環の脊医・葉医生により整骨「作業」を受ける。六年ぶり。葉医師に近況語ればジムナジウムでの鍛練に慣れぬ骨筋が驚き悲鳴だらう、と。整骨、巷のサウナの按摩など何が怖いかと言えば見よう見まねで首をコキッと、あれで一生後遺症でも残る可能性も少なからず、ある程度の出費になろうと大病院が患者を送りし正規の脊医に越したこと非ず。筋力トレ続けし折はせめて半年に一度は整体をと葉医生勧められる。整骨にて多少痛み取れ懲りもせずジム。Z嬢藪用あり待ちあわせに遅れると一報あり尖沙咀の某バーでFoster1杯、藍寶(Blue Sapphire)の耳刺購う。上環にてZ嬢と逢い百年ぶりに生記、猪潤腰肉(豚レバー)が旬の魚球及第粥食す、美味。この店の客への待し毎度訪れる度に心から感服す。客も香港のまさに粋な衆ばかり。『信報』程逸氏の随筆にて辛辣に「日本劣習」と曰くは、日本の商工界及政府はこの未曾有の経済的逆境に未だ打開なく相変わらず劣習を放置せし、例を挙げれば米国と通商期待し政府部門或商工団体に一報すれば間髪いれず豊富な資料にてreplyがあるものが日本となると十中八九政府も経済団体も返信すらなし、香港が日本総領事館とて筆者(程逸)日本の英字新聞社が連絡先を経済部に問えば資料なく汝自ら新聞代理店(OCSか?)に問いあわせよ、と言われたる経験、米国がいかに海外からの問いあわせに応えるかは華盛頓の米国国会図書館とまで言わずとも紐育市立図書館とて数多くのreference資料を廉価にて提供す事にても明白。こういった点においてすら日本は閉じて海外から手を差し伸べられず、と。Japan as No.1と誤謬甚だしき時代懐かしきものなり。I氏より一報あり昨季4月に初戦、快活谷1,000mにて二戦二勝(沙田は三敗)の四歳馬DASHING WINNER (A018)が来週の快活谷に出走、馬主C氏がI氏共々余並にZ嬢を招待すとの吉報、ふと馬主と一緒にては単勝にご祝儀でいくら賭ければいいのかと一抹の不安。『週刊香港』連載タイトル案呻吟。日記BGMはPink Floyd "Delicate Sound of Thunder"よりLearning to Fly、酒は山崎を氷にて。