富柏村日剩

香港で2000年02月24日から毎日綴り始めた日記ブログ 現在は身在日本

六月二十三日(土)明後日が端午節なり。日本の盲目的な新暦狂いにて陰暦が節句太陽暦にて祝ふは滑稽なれど端午節のみは六月下旬では梅雨、風薫る五月が好し。快晴どころか猛暑警報に台風警報1号下寶雲道より黄泥涌道、陽明山荘から紫羅蘭山と上りは歩くが走り続け105分にて淺水湾、海にて林望『日本語へそまがり講義』読了、巽孝之2001年宇宙の旅講義』(平凡社新書)を読了。巽はその視点、否、視覚がどこか記憶にあれば『世紀末ニューヨーク』の著者と本人の記載にて知る。アーサーCクラーク「卿」が「とかく年寄りというものは若者を狂ったように嫉妬するものだ」という言葉は意味深(笑)。嫉妬が愛に変化したのかクラーク卿は(笑)。SFに疎く小松左京田中光二も大江のSFも知らぬ我には読むに勿体なき講義集。夕方尖沙咀にて盂蘭盆の藪用、帰宅して端午節にて粽。ここ数年節句が粽はI嬢が母のお手製と中環は庸記の粽が恒例、庸記は鮑魚裏蒸粽にて鮑魚、瑶柱、糯米、緑豆、鹹蛋、花菰、湘蓮、栗子が選料。酒は信州が喜久水。書斎の窓から雷の閃光九龍の山に天より走るを眺めるも夏の夜の乙、暫くせぬ間に雷雲南へと進み香港島も落雷の轟音と大雨。
落雷も若き叫(たけ)びか端午