富柏村日剩

香港で2000年02月24日から毎日綴り始めた日記ブログ 現在は身在日本

六月十八日(月)快晴。室内にいるは悲しく涙も零れようかというほどの日和。昨日香港政府も加担し中環の広場にて九百名のオバチャンを集めてのParapara、これ邪教に非ず法輪功が邪教とは。ジムにてCNNのモニタはラリー・キングLiveにて95年がサッチャー女卿の雄弁、この時期に突然サ卿が姿とはすわサ卿逝去かとサ卿雄弁なりし80年代が大英帝国の再興を省みつつ鍛練を続ければ、これラリー・キング番組の単なる週末特番にて過去の大物インタビューの再放送と合点、サッチャー物故未だせぬ事を知る。惑わしき番組の構成せぬ事。鳥禽類がウイルス騒動収束し早一週間、巷も落ち着きを取り戻しかと、銅鑼湾は南亜餐廰にてHK$69.5が海南鶏飯、マンダリンオリエンタルホテルに次ぐ値段と美味さにて暫し鶏の再臨を歓びたり。この食肆が好さは海南鶏飯が美味さは言うに及ばず、給仕の信智といい飯の盛り具合といい筋骨類を捨てる小鉢といい絶妙。
話は旧聞に属せしが先週金曜に長く続く雨と低気圧に肩凝り骨の髓まで及び暦を見れば献血日和、銅鑼灣の捐血中心を訪れしが問診看護婦曰くここ一年の外遊記録にありし比律賓は何処へ何時の渡航か、と、答えて曰く比律賓はボラカイ島、看護婦比律賓はマラリア指定地域にてセブ島を除けば渡航から年内捐血を控えるべし、さもなくは血よりマラリア感染なき血清?のみ採り出だし他は実験等献血他用途に用いるが異存ありやなきや、と。余の目的は肩凝り解消異存なく合意、然れど何故にボラカイは高リスクにてセブは良しとするかと質せば看護婦のセブは清潔なりとの答えに余は思わず一笑、セブは国際的観光地にて外国人多くWHOマラリア指定地域にせず、と。外国人多かれば衛生的か、ボラカイとて著名な観光島、かりに余が面倒にてボラカイなる小島の名を上げず差無多とセブと言えばどうなるか、と矢継ぎ早に質すが、この偏見的措置全てWHOの決定にて我知らずと看護婦。折角の捐血もこのマラリア偏見にて肩凝りは癒えず。