富柏村日剩

香港で2000年02月24日から毎日綴り始めた日記ブログ 現在は身在日本

六月十五日(金)昼過ぎより久方ぶりの陽光に夕方外出したれば暗天に慣れた眼に陽ざし眩しくサングラス、サングラスと鞄を探せば机下抽斗に眠りたり。低気圧の憂鬱も今日まで。荷風日剩、震災のあと途端に饒舌なるは何故、江戸が焼けそれを失いし事への怨念か、作家として終焉し日記のみへの執念か、いずれにせよ饒舌は日常、寧ろ天気に雨風の具体のみ語りし日の心中の動揺を察し他人事とは思えず。天后は利休にてうどんすき、夏に鍋する野暮な我。