富柏村日剩

香港で2000年02月24日から毎日綴り始めた日記ブログ 現在は身在日本

五月十七日(木)重曇。先週のFortune誌のフォーラム期間内に何十名もの海外からの法輪功信者が香港に入境拒否された問題で米英豪といった総領事館が香港役場に厳重抗議、公安局長のレジナ葉はそれに対し、法輪功の入境拒否は政治的、信教自由を脅かす問題ではなく「その存在が公共の利益にならないと判断される者への入境拒否は包括的な治安大作の一部」である、と。だからそういう安寧を理由に入境を拒否する事じたいが政治的で且つ不自由なんだっつうの、全く。香港が自由であることが香港の経済的繁栄の条件と欧米各国は云うが、シンガポールの例もある。香港中央図書館(このリンク、センスのいい人は見るべからず、嘔吐すること明らか)開館、董建華曰く国際級の図書館が香港に誕生と、嗤へし。それにしても醜悪……あの設計。吹き抜けは最大の無駄。馬鹿みたい、タイムズスクエアの二の舞い。せめて九龍塘は又一城並みにエスカレーターでも入り組ませ各階の移動を自由にしれば吹き抜けも活きようが、あれじゃ無駄なだけ。そのぶん書庫や閲覧施設を広げるべき。それに開架式図書館であんな巨大な窓は常識外。本が灼けてしまう。マスコミ開放日で見学した週刊香港K氏情報ではエレベーターになんとこの図書館を作った「犯人」市政局のマークがっ!。政局はこの図書館建設を最後に殺局されたが、その記念か(笑)。
今月は国立劇場文楽で玉男の徳兵衛、蓑助のお初で曾根崎心中、幕後の客の拍手が鳴り止まず、二役が再び現れカーテンコールとな。盛況はいいが、カーテンコールというのは洋の東西を問わず個人的には舞台本編こそ命と思う私は余り好まず。白けるばかり。ああもう一度あの顔を見たいと思えば再び小屋にかよふべき。これはかつて玉男に文雀そして義太夫は何といっても越路大夫を見ており感激を彷彿す。