富柏村日剩

香港で2000年02月24日から毎日綴り始めた日記ブログ 現在は身在日本

2月9日(金)薄曇りにて暖かし。日経Galleryの原稿推敲、校正。雑用庶務多き週末。東京よりS氏O太夫妻来港、金鐘・海都海鮮酒家にて晩餐とS氏の所望、我も先日の春節は春茗の印象芳しく快諾、日を空けずの再訪、店に足を踏み入れるなり春節はあれは正月のご祝儀ありでの笑顔かと合点するほど給仕に愛想なく機転きかず慇懃無礼、給仕も給仕なら唯ニヤニヤ笑うだけが得意の気の利かぬ黒服、支店にありがちの全く無益な給仕長とも信じられぬ接客にて、清湯牛南のスープに店指定の辣醤を使いたくなく清湯の牛肉は白胡椒と白胡椒を頼めば面倒臭いと不平を言い、紹興酒はテーブルに運んだ時のみ一度注いだだけで食事中一度も酌をせず、料理も一応出切って飯か麺の類を頼もうかと黒服を呼べば「ハイ、追加!」と日本語で(ここは寿司屋かっ)、蟹肉伊麺を頼めば「ハイ、ヤキソバ!」と(伊麺はヤキソバでも炒麺でも非ズ)、それで出てきたのは蟹肉のない伊麺、Z嬢が耳にしたのは広東語にて「安い料理ばかり」と陰口、確かにS氏の所望は蔡瀾氏の紹介する名物料理にて蔡瀾はこの店は飲茶で評価しており注文せし料理は晩餐としては石班も蟹もなき料理なれど、怒り頂点に達し、洗面所に行く廊下すがらすれ違いし給仕頭に「いい加減にせよ、その給仕の無礼な様」と苦言を呈す。客が広東語を解せぬと思い慇懃無礼な小言、その上で野暮な日本語、いくら上等な料理を供しても給仕がこれでは評価は最悪、二度と来まひ。客はRichard 李君、シャングリラの郭鶴年君、メリルリンチ証券ご一行これは上客ばかり。いずれにしてもRegent Hotelの麗晶軒に近いデリカシーの欠如。Hospitalityのなき店の見本。潰れるが善い。但し灣仔の本店を未だ訪れておらず「所詮、東海酒家チェーン」なる罵詈は保留。渣打銀行のクレジットカードセンターより此銀行のマスターのプラチナカード、次年度も年会費免除との手紙届き、差出人の Customer Satisfaction Manager なる役職を嗤う、Customer Service と何が違うのか、渣打銀行がスポンサーのマラソン、本番二週間前に渣打銀行顧客に参加費無料と余りに遅いカスタマー・ケア、苦情を呈すると既に支払いし参加費を払い戻すと電話がきてその後音沙汰なし、かういふ配慮の欠如、昨年の得意客へのウルトラマングッズのプレゼントといった全く客のニーズを理解せぬ服務を改善することこそ、 Customer Satisfaction Manager の役目と思う、が。先日購いしはTumiブランドの鞄、利用者登録がカードのアンケート、収入の問いにて年収が「$35M以下」より「$150M以上」とあり、米国製にて、US$だと$35Mは実に年収40億円、譲ってHK$にしても5億円、恐らくMillionとKilo(千)を間違えたかと察したが面白いものにてFar Eastern Economic Review誌のNury Vittachi氏が主宰するTravellers' Talesに投稿し、それが今週号に掲載さるる。