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10月31日（火）朝走で白酒君と遭ったら、6時前というのにもう復路。それで驚いていたら、また抜かされ、二往復していた事実を知る！今月は400kmか。世は猫も杓子もハロヰン、ハロヰンと。蘭桂坊は鉄柵がヱリントン街にまでならび狂乱を待つ。ハロヰンがいったい何の祭りか幾人が知ろう哉。ハロヰンは古代ケルト人の祭りSamhainが起源、新しい年と冬を迎える節分祭だったのだが、これが基督教の伝播で取り込まれ、丁度万聖節（11月1日）の前夜祭となったもの、火を焚き先祖の霊を招き入れ諸般の悪魔を追い払う、とここまではお盆のようだが、これが奇っ怪メリケンに於ては子どもが悪魔だの妖怪だのの仮装をし練り歩き、それがキョウビではホラー仮装で酔って騒ぐという、およそ伴天連の、否、古代ケルト人の冬盆とは縁も所縁もないものに。或る経験な伴天連が子どもたちに悪魔の格好をするのがハロヰンでなはい、と。正論。ハロヰン、何が怖くないか、といえば、古代欧州＝放牧に依存する社会に於ては冬=死の季節を迎えるにあたり家畜を畜舎に入れ火を焚き悪霊を追い払うという風土に基づいた祭りなのだが、だいたい冬に恐れをもたぬ社会において、何が畏怖か。これが盂蘭盆ともなれば、やはり月の盈ち虧け、陰暦の節句はなぜかぞくぞくとするものが、どうも太陽暦で10月31日といわれると。なんかゾクゾクがないのよね。ハロウィンで銅鑼湾あたりまで飲み屋はお化け屋敷と化す中、灣仔は駱克道の居酒屋・卯佐木。夏にできた焼き鳥、おでんを供す居酒屋で、亭主が某総合商社を退職して始め、気張らず、ってノリが、たかだか居酒屋の分際で高級を気取る香港にあっては実に真摯、世は吟醸酒だビールも麦芽云々と騒ぐ中、そこそこの酒が飲めればいい、と焼酎もHK$15。ここでTrailwalkerの打合わせを飛行機氏と職場同僚のＴ氏と。飲み客はみんなハロウィンか、卯佐木は閑散。この店の開店を教えてくれた加賀鳶氏と遭う。加賀鳶氏、卯佐木では辛丹波。いずれにしても辛口か。