九月廿六日(月)晴。空が白み朝日が上るころ宿の部屋より日月潭の湖畔を眺めれば静かに、静かに幾艇かのカヤックが、まるで林懷民の舞踊の場面のやうに湖水を東南の方からこちらへと向かつてくる。漕ぎ手は立ち膝で上裸身の若者の鍛へら端整な健身、無駄な…
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