九月七日(火)夕餉前に陋宅からヴィクトリアハーバー小一時間走る。三日も続けて走つてゐる。日没で俄かに暗くなつたハーバーをかなり発見しにくいが明かりもつけず二隻の黒いボディの快速艇が甲板に波をあびる六、七名ずつの忍者の如き輩を載せ快速でこち…
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