十月十二日(火)快晴。昨晩遅く読んだ荷風先生の日剰に昭和十八年の暮も三十日に戦時下の玉の井訪れた齢六十五歳の荷風散人 「數年來馴染の家に立寄て見しが今は老衰の身のなすべき事もなし。閨中非凡の技巧を有する者に逢はざるかぎり爲さんと慾するところ…
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