芒種。気温摂氏13.5/17.7度。まことに♫６月６日に雨ざぁざぁ降ってきて♫で終日の大雨（40.5mm）。しかし1時間の最大雨量は7.0mmなので、これは昨日の福嶋アダムさんの説明によれば10mm以下なので「やゝ強い雨」にも該当せず降り続いた結果が1日の降水量としては大雨。この「やつはひも」は確かに覚へやすい。
先週の月曜日に続き歯科治療。右上の第1大臼歯の齲蝕で今日は麻酔をして削り始めたら第2小臼歯の奥側も齲蝕があつたさう。臼歯の密着したところで歯間ブラシも使へずリステリン効果に期待だけの位置だつたので致し方なし。麻酔が切れて少し疼き家人が以前に処方された鎮痛剤（カロナール）服用。30分ほどしたら痛みは失せたが用心して珍しく酒を飲まず休肝日となる。夕食で少し熱いものを食べた時だけすこし疼く。
歯医者に行く途中で仲町通り西町角（南町旧４）の「はやしや」で豆大福（豆福おどり餅）を購める。水府では食べログ和菓子百名店の小倉屋がつとに有名だが「はやしや」のこちらも本当にほんのりと美味。今日は酒を抜いたので和菓子が殊更美味く感じる。
本日は蹴球で20年ぶりにブラジル代表チームが来日で対日本戦ださうで大雨のなか国立競技場に６万人といふのはどれほどの群衆なのか珍しくスポーツ観戦。えっこれでPKになるの？だつたがブラジル至宝ださうなネイマール選手の1得点でブラジル勝利。これで日本は対伯0勝2分11敗ださう。さすがに日本もレベルが上がり大差でコールドゲームなんて悪夢はもはやないらしい。コールドゲームなんてカナ表記で子どもの頃になぜ「寒い試合」かと訝しかつたが、これが “Called Game” と知つたときはあばからべっそん。
辻惟雄『奇想の系譜』読む。又兵衛、山雪、若冲、蕭白、芦雪、国芳……今でこそポピュラーな江戸時代の画家だが1968年（昭和43）！に『美術手帖』でこの「江戸時代のアヴァンギャルド」が発表されたときの衝撃はどれほどのものだつただらう。ほとんど誰も知らない画家たち。専門家や蒐集家が「えげつない」と見て見ぬふりした作品が明治時代から海外へ、殊に米国の熱狂的な好事家たちの手に帰してゐた。当時30代後半の辻先生の見事な江戸の美の再発見がこの著作。1970年に美術出版から出た初版本（こちら）は３千部だかでアタシが読んだのは昭和63年にペリカン社から出た新版（こちら）。今はちくま学芸文庫（こちら）にあり小学館からは図版オールカラーの大型本『新版 奇想の系譜』が出てゐて、これは手元に置きたい。著者あとがき（初版）によれば本来はこの取り上げた奇想の画家６人に加へ北斎も入れたかつたが「この大物と取組むための準備がまだ私自身に不足なため」取り上げずに終はつたさう。だが北斎が入らなかつたことがむしろ良かつたと思ふのはアタシだけかしら。
▼昨日は安田記念。一寸無理はあつたが９番人気のレシステンシア（横山武）☆で
◎シュネルマイスター（ルメール）②人気
○ソングライン（池添）④人気
としたら☆は３角あたりまで踏ん張つたものゝマイルは距離がありすぎたか11着で○が見事に４角で外から勝ちに出て◎が首差で２着。この連複⑤（1,740円）は🎯だがやはり☆で外したのが残念。もう残るは今月末の宝塚記念だけである。
香港では公立図書館ではすでに六四や中国民主化、中共内幕物といつた政治的敏感な書籍は退けられてゐるが教育現場にはまだ国安法下で具体的に「禁書」の明確な指示はないものゝ教師は自ずから政治的敏感な書籍について戦々恐々で「紅線」レッドラインつまりボーダーライン引いて自主規制ださう。尊子の漫画（明報）がこの状況を見事に描いてゐる。
自由な出版もない中共🇨🇳なのに書店だけは近未来的なSF的な設計。設計が見事でも売つてゐる書籍が不自由なのだから茶番なのだが。昔の新華書店が懐かしい。買ひたい書籍があつて売り場で店員に渡すと伝票渡されキャッシャーで支払ひ済ますと伝票に判子押されて伝票を売場で見せると書籍を渡される。社会主義圏らしい非効率なシステムでまことに不便だつたが売り子と会計をわけることで商品と現金のいずれの内部不正を防御するシステムなのだつたのだらう。
