富柏村日剩

香港で2000年02月24日から毎日綴り始めた日記ブログ 現在は身在日本

京香餃


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大公報が憂ふのは鰂魚涌〜西湾河で肝炎目立つのに加へ北角の仏堂でも感染あり「東区高危」と。蘋果日報は林郑が中央政府に提出したといふ内部報告書の暴露。行政長官弁公室作成。民主派は昨年からの反政府運動を利用して防疫を政治的運動として政府の防疫活動を停滞させ、医管局に対して「封関」主張しストした職員への処罰必要、そして何よりも建制派を非難したことは注目に値する。明らかにレジーナ葉劉淑儀が念頭にあり。

令人失望的是建制派並沒有和特區政府站在同一陣線,往往以選舉理由加入批評特區政府行列,而個別建制派人士更對行政長官作人身攻擊,行會成員的表現亦強差人意。

これに対して建制派の中からも林郑はもはや「冇得救」(救ひやうなし)で、こんな報告では中央政府を誤導するだけと疑問視。中央政策組顧問だつた人物(って劉兆佳か?)も、この報告につき林鄭越権で「愚蠢」と。 それにしてもこんなものが本物なら、それを作成して提出する林鄭政府も愚直だが、本来かなり機密である文件が漏洩とは。

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香港の感染地図を眺めてゐると香港島でも感染が港島北側に集中して「サウスサイド」は感染例が田湾邨、利東邨と大浪湾村で各々1件ずつあるだけ。SARSの時もこのやうな感じだつた記憶。かういつては何だが香港島の高級住宅地区(地図上に赤鉛筆で囲んだエリア)は見事に感染がない。建物も適度に離れてゐて人口密度もヒトとの接触も少ないか。富裕層は衛生観念が庶民とは違ふなんてホントなのか。

このところ関心のあつた香港の感染情報シェアと日本のその遅延について一昨日まとめた文章が今日、朝日新聞論座に掲載された。ご一読いただければ幸ひ。朝イチでTBSテレビのサンデーモーニングを見たら疫禍のニュースに電話出演した岩手医科大の櫻井先生、船内で空気感染の可能性は低いと感じた(なぜ?)、クルーズ船はあくまで「国外」という認識!(だから?)で一つの島で感染が広まつたやうなもの、国内でもすでに感染あり「少し濁った水に少し濁った水が混じったやうなもの」と……唖然。更に14日間検査隔離されるべき櫻井先生は「仕事もあるので」勤務先の研究室?に缶詰になつてゐる状況で(それが隔離のつもり?)「今日は自宅ですけど」公共交通機関使はず移動してゐる……経過観察必要な人は「これくらゐのことはしてほしい」ってダメだろ、それ! こんな感じの専門家が現場で指揮してゐたのだからぞっとする。それにしても船内感染明らかで岩田教授のビデオ発言あつて海外からもボロクソで実際に下船者から感染が出てゐる状況で現場に関はつた専門家のコメントがどれだけ注目されるか、しかも電話とはいへ出た番組が「反逆権」のサンデーモーニングである……「よく出てきたな」だが発言がこのボロ/\。もう理論以前に思考破綻といふか尋常ぢゃない。関口宏がもつと突っ込むかと思つたが、やはり「こりゃマズい」と慮つたのか、それ以上話題にせず。

クルーズ船対応に各国批判 「防疫の概念ないのか」「新たな震源地」「失敗した実験」 - 毎日新聞

かつて311や数多の自然災害で被害を最小限に抑へると絶賛された日本だつたが今回の疫禍では防疫に関して何一つ冷静迅速な判断ができず「臭いものには蓋」で事態が悪化……この「決められない日本」にかなりの落胆感あり。一二三さんが書いてゐたが台湾でのコメントに「後藤新平先生がご存命なら、どれほど嘆かれたことか」とあつたのださうな、茫然。さうだろう、台湾は日本統治で衛生や感染症対策がかなり進んでゐたのだ。そして今ではもはや防疫対応で絶賛されてゐる。

新型肺炎で「神対応」台湾の天才IT大臣やエンジニア達に称賛の声 - まぐまぐニュース!

夕方出街。久々に新しい落書きは三萬=警察での感染祝賀。心ないものだが嘗て抗議方不幸を「シャンパンでお祝い!」と警察が言つたとか言はなかつたとか、で仕返しでシャンパンとなる。左の広告は肺炎にも効く?香港にしかないフランスの薄荷油水のRICLÈS(リクレ)。

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家の近くで散歩して外食でも済ませばいゝのに香港島を筲箕灣〜ケネディタウンで運行されてゐるCitybusの18X系統に乗車。惑星ソラリスのやうな錯覚。 

西營盤の通泰超級市場に猫を愛でに寄ると看板猫不在だつたが香米も厠紙も在庫あり。米やトイレットペーパー不足といふパニックも峠を越したやう。


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かつて半山区の堅道にあった京香餃(餃子豐盛「山東味兒 繼續樸實 京香餃」- 飲食男女)は老闆高齢で店閉めたと思つてゐたら西營盤で続いてゐて先日通りかゝり今日行つてみたら老闆と女将もお元気。猫は代替わり。老闆に聞けば堅道にあつたのは八年前迄ださうで旧交を温める。それにしても何故、地下鉄でなら10站も離れたところまで餃子食べにきてゐるのか。帰路は空港リムジン復路のA12系統に乗る。


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