富柏村日剩

香港で2000年02月24日から毎日綴り始めた日記ブログ 現在は身在日本

fookpaktsuen2018-08-28

農暦七月十八日。雨模様。早晩に政治的に中共圧力の渦中に置かれたFCCへ。来港中の香港マカオ戦史研究のW氏と何年ぶりかで再会。あれこれ話す。W氏も昨日までマカオ滞在の由。戦時中の葡萄牙としてのマカオの〈中立〉もさうだがマカオの興味深い立ち位置について。香港に比べ返還後も中共の配下にどっぷりと浸かり非民主的なマカオだが、それでも生き抜く上では非常に微妙なスタンスをうまくやりくり。これは、もはや和辻哲郎的に〈風土〉とでも言ふべきか。晋三の日本、習近平中共プーチンのロシアにトランプの米国……もはや荷風散人の如く世を眺めるか、思想的には高橋和巳的孤独にやけに共鳴とW氏に話す。晋三総裁三選も手堅く、沖縄がどうなるか、唯一の拠り所は今上天皇の戦後の象徴の意義。世変はりでは公明党創価学会がポスト大作先生となつた時にいつまで今の自民党サポーターの位置をとるのか、そんな先の「もし」にしか変化を期待できないとは……とW氏と話す。FCCでW氏到着待つ間、速効で難度5のスドクやつてみたが生憎、万年筆しか手許になく万年筆での一気は、やはり途中で間違へた。
▼長州の晋三が薩摩で桜島を背に自民党総裁選に出馬表明は「子ども、孫の世代に美しい伝統あるふるさと、誇りある日本を引き渡すため……」。ふるさとが美しいとか伝統あるかは晋三や国政に関はりはなく、晋三が目指す誇りある日本は迷惑千萬。