富柏村日剩

香港で2000年02月24日から毎日綴り始めた日記ブログ 現在は身在日本

fookpaktsuen2018-05-03

農暦三月十八日。気温摂氏32度。夕刻より小雨模様。FCCにO氏招き食事済ませ打ち合わせ。
憲法記念日自民党の「憲法記念日にあたって」の声明(こちら)が興味深い。毎年杓子定規な声明だが、今年は「何よりも大切なことは国民の皆様のご理解を得て慎重に進めて行くこと」だといふ。昨年の(こちら)この部分が「憲法改正国民投票において国民の過半数の賛成が必要で」「このため憲法改正への理解促進と国民各層の幅広い合意形成に向けた活動を、これまで以上に党を挙げて取り組んでまいります」だつたと思ふと晋三政権で「このまゝでは憲法改正も六ッかしくなる」ことへの慎重。ざまぁみろ、である。歴代の自民党内閣で最も憲法改正に意欲的で(今になつて思へば背番号96のユニフォームで野球始球式に臨んだ4年前が絶好調か)両院での安定多数を授かり岸家家訓の(安倍家に非ず)憲法改正も下地整ひ……のところ陛下の一昨年夏の体位発言から晋三にとつては安定してゐた磁場の歪み始まり今年に入つてからのメルトダウン自民党の第一次改憲案(2005年)のころは国民の間でも「憲法をもつと現実に即したものに」といふ雰囲気あつたが最低最悪な二次案でまさかこゝまで改憲気分が薄らいてしまふとは。「晋三だから出来ることが晋三だから出来ない」といふこのパラドクスもまた可笑しをかし。