富柏村日剩

香港で2000年02月24日から毎日綴り始めた日記ブログ 現在は身在日本

fookpaktsuen2017-11-27

農暦十月初十。一昨年逝去のL氏は紅磡で殯儀のあと「墓待ち」で葬儀場近くの葬儀屋に遺骨据へてをられたが、この夏に柴湾の華人墓地に集団住宅のような骨壷4つまで収められる墓といふかボックス墓を確保でき、そこに納骨。高知からT氏来港で墓参。晩にT氏、家人と鰂魚涌は嘉里中心の富嘉閣で粤菜を飰す。嘉里中心(こちら)はマレーシアの砂糖王でシャングリラホテル等経営するロバート=クォック率ゐるケリーグループの総部。シックで贅澤な空間をとり何とも素敵な大厦。設計はKPF(Kohn Pedersen Fox Associates)で知己の建築家N氏の指摘通りKPFにしては奇を衒はず、だがケリーグループともなると建築家の発想すら超へる「我が社のテイストはかうでござゐます」があると信じる。偶然だがSCMP紙にマスコミインタビューに応じること稀なロバート=クォックの半世紀の連載あり(こちら)。
▼T氏との鼎談でAIの話になる。ふと思つたのが昨日までの中共での適適(DiDi)の白タクシステム。Uberと同じだが客が須磨帆の専用アプリから申し込むとコンピュータで自動的に付近のタクシーを探し、こちらが指定すると運転手に連絡が行き乗り込めば行き先までカーナビが誘導して料金は電視決済。運転手は自動車の運転が出来れば誰でもできるがAIで運転が自動化されると全国に白タクも含め何百万人ゐるのか運転手が失業するじたいに。この21世紀の産業革命は大変なことになる。