富柏村日剩

香港で2000年02月24日から毎日綴り始めた日記ブログ 現在は身在日本

fookpaktsuen2017-06-11

農暦五月十七日。日曜。猛暑。午前中九龍塘に所用済ませ昼過ぎに路線バスで樂富を抜けて九龍城。九龍城街市の管理事務所の猫と遊びながら華人来るのを待つ。新山陽南貨で食材贖ひ城南道のいちばん北端の方に昨日開店のBreadyardへ。かつて黄大仙にあつた日本人営むパン屋が移転。同じ通りの泰象といふタイ料理屋で遅めの昼食。ジムに一浴して帰宅。今日も競馬はピンとこないまゝ。InterFMでピーター=バラカンさんのラジオ聴くうちに夜。暑沙にかなり疲れる。
▼「お上にかわり「反日分子」摘発?」内田樹さん語る共謀罪朝日新聞こちら)。

注目すべきは、特定秘密保護法、安全保障法制を施行させ、いままさに「共謀罪」の成立を図り、そして憲法改正をめざす現政権の流れだ。立憲主義を空洞化させ、独裁化を進めているのは明らかなのに、世論調査では有権者の半数ほどが政権を支持している。
多くの日本国民には主権者としての意識がない。株式会社の組織風土が染みつき、国家=会社、首相=社長と捉える。トップの適否は自分が声を上げずとも、マーケットが適切に判断してくれると思いこんでいるのではないか。
だが、倒産して株式が紙切れになれば済む会社と異なり、国家ではトップが誤った責任を国民は無限に負わされる。戦後72年が経っても、中国や韓国から戦争責任を問われ続けている。
バブルが崩壊し、国連安保理常任理事国入りに失敗した日本は、国家目標を見失った。自己利益だけを追求する動きが国内外で強まるなか、理想を冷笑するニヒリズム虚無主義)が広がっている。
そんな人たちに、僕は日本の主権を回復しようと訴えたい。沖縄の米軍基地を縮小し、不平等な日米地位協定を改定する。国土を占領されている現実を受け止め、少しでも改善する。誰もが共有できる国家目標を掲げ、ニヒリズムに対抗していかなければならない。