富柏村日剩

香港で2000年02月24日から毎日綴り始めた日記ブログ 現在は身在日本

fookpaktsuen2017-05-24

農暦四月二十九日。天気予報では雨のち晴だつたが朝から大雨になり警報は黄色からあつといふ間に赤から黒へ。今年初の黒色警報が昼前に発令されるが、すでに出勤も学校も始まつており午後の学校や公共機関が閉鎖になつた以外は現行通り。午後になり黄色に還る。晩に宴会あり末席を汚す。相変はらず「地球温暖化は米国の製造業の競争力を弱めるために中国のつくった概念」だとか米国大統領選挙でクリントン候補の票数が多いのは「300万人を超える不法移民がクリントン候補に投票したからだ」みたいな妄論(いずれも藤原帰一朝日新聞コラムからの引用)が実しやかに語られる中でアタシは言葉もなし。
週刊新潮にスクープ横取りと罵られる週刊文春加計学園醜聞で文科省事務次官の「総理のご意向文書はホンモノ」と独占告白掲載。文科省内部からの漏洩がまさか事務次官だつたとはアタシも驚いた。だがそれ以上に驚いたのは(呆れたのは)官房長官菅がこの文科省文書を「怪文書、出所も明らかになつてゐない」と指弾した際に記者へのオフレコで文科相の「天下り問題の後にマスコミ各社に配られたんだろ、しかも元最高責任者が」と語つてゐたといふこと。そこまで官房長官にとつて明らかで会見ではウソをついてゐたのだが本来はマスコミはそこで「官房長官がネタ元は元事務次官と怒り」とでも何故に報道しないのか。結局、記者クラブがどれだけダメかといふこと。このナァナァ関係こそ諸悪の根源である。