富柏村日剩

香港で2000年02月24日から毎日綴り始めた日記ブログ 現在は身在日本

fookpaktsuen2016-06-29

農暦五月廿五日。天気不安定で幾度か驟雨。こゝ数日、SCMPが政府広報のやうにCY Leungのヨイショ記事特集あり。
まずはその方のコメントを引用。

われわれ私人や企業は、債務を借り換えで無限に先送りすることはできない。債務を繰り延べ続ける民間主体はいずれ破産宣告を受け操業が困難になる。だがこの原則は政府には通用しない。日本でも米国でも、長い間政府は民間から借り続けている。それが可能なのは、民間では次の貸し手の数に限りがあるが、政治的に安定している政府は将来にわたり、貸し手としての納税者を抱えているからだ。

……と、とても真っ当なコメント。これが、あのアベノミクスの教祖、浜田宏一先生の口から、と思ふと驚く(日経、こちら)。政府の債務累積についていろいろ不安定要因を挙げ、さすがの浜田御大もアベノミクス挫折で降参か、と思ひきや、それでも「アベノミクスは順調に進んでおり、経済のファンダメンタルズは悪くない」って強弁はさすが。
東京新聞「こち特」で国民投票について。櫻井よしこ先生は「国民の覚悟」を説く。「自分の投票で将来が決まることを念頭に置いて全体像をつかむ努力をしなければならない」もので憲法改正でいへば「最も大事なことは国際情勢の大変化の中でなぜ憲法改正が必要かを自分の頭で考えること」が大切と。仰る通り。長谷川三千子・埼玉大名誉教授は「英国の国民投票を受けて憲法改正国民投票について考えませう」といふ「内容のない記事はやめませう」と編集部に忠告w。英国のEU離脱憲法改正は「あまりにも違ひすぎる」と指摘するのは、今回の英国の国民投票は日本で「早急な国民投票は危険」といふ印象与へた点で改憲にはマイナスイメージといふことなのだらう。とてもよくわかる。