富柏村日剩

香港で2000年02月24日から毎日綴り始めた日記ブログ 現在は身在日本

マカオに遊ぶ(三日目)

fookpaktsuen2015-07-26

農暦六月十一日。朝八時にラウンジで朝餉。七時から開いてゐるがアタシらが口開けのやう。昼前にジムで5kmだけ走る。晴れてゐた空が突然の驟雨。外のプールから雨厭ひ室内に入る若者たち。サウナ混む。午後二時の遅い退房まで客室で寛ぐ。読書。吉村流の文兄に葉書書く。ラウンジで午後二時半からの下午茶、すでに退房してゐるがお振る舞ひ没有问题で四時近くまで寛ぐ。

ホテル近くの時香花生瓜子でピーナツ菓子贖ひ洪馨椰子でココナツアイス頬張り營地大街の景然棧で蜆蚧醬まで入手。マカオソウル。Quinta do Monte D’Oiroのシラズ 2003年飲む。ワインのアテに供された叉焼と野菜の盛り合せじつに美味。亭主夫妻に加へポルトガルワイン商のT氏と四方山話。T氏は亭主たる英国人夫妻前に「神は啞者見れば口に手を翳し啞を癒し、また盲者見れば目に手を翳し盲を癒し、だが英国人を見て「我はこれを癒せず」と」なんてジョークを披露。彼らから「強い日本」への期待ひし/\。シノフォビアの彼らだが「商売をするには絶対に日本人とより中国人相手のほうが商談と手続きは楽でしょ、結果は別として」といふアタシの指摘には一同同意。Rabigato種の名前失念の白までご馳走になりあつといふ間に四時間。店を出てホテルに急いで戻るつもりが強烈な驟雨で家人と雨宿り。ホテルで荷物ピックアップして珍しくタクシーで波止場。晩九時半のジェットフォイルで一睡のうちに香港に戻る。
▼「考えないといけないのは我が国を守るために必要な措置かどうかで、法的安定性は関係ない」と安保法制について首相補佐官の礒崎某。もはや違憲論を超へて超法規的措置かよ、安保法制は。晋三だけでなく官邸がもはや心不全のやうな状況。ありがたい。

▼寂聴刀自と美輪さまが長崎で対談「安保法制絶対に廃案に」(朝日新聞)。美輪さまが戦時中に見た光景は戦地に赴く息子の足にしがみつき「どんなことがあっても死ぬなよ」と叫ぶ母親、憲兵に突き飛ばされ鉄柱に額をぶつけたといふ。「戦地で死んだ息子が最後に見た母親が憲兵に突き飛ばされて血だらけになった姿。情けないじゃありませんか」「今また、同じことをやろうとしている。責任が重いのは選挙民。それを支持しているわけだから」と。