富柏村日剩

香港で2000年02月24日から毎日綴り始めた日記ブログ 現在は身在日本

fookpaktsuen2015-06-05

農暦四月十九日。まだ昨日の憲法審議会での珍事の余韻で思ひ返して自民党の失態に笑つてしまふ。2007年、国会に「憲法審議会」なるもの設置された際に、これが出来たことぢたい憲法改正が前提であつて憲法改正はもはや避けて通れぬ現実的なものになつたか、と痛感したが8年後にまさか、この審議会が自民党にとつて憲法改正に向けて大失態の場にならうとは。憲法改正、「環境権」なんて話が出てゐたときは「もっと自然に改憲」の流れになりさうだつたのが安保法制なんて慌てた結果もはや改憲=危険といふイメージの増幅。晋三の先ず96条改憲あたりから失敗の始まりか。昨日「全く違憲でないという著名な憲法学者もたくさんいる」と宣つた官房長官菅某今日もこの件で記者に突っ込まれ「憲法学者全員が今回のことに見解を発表することはない。憲法の番人である最高裁が判断することだ」と苦し紛れ。民主党代表の岡田屋は「今の政府の説明で合憲だといふ憲法学者をぜひ憲法審に参考人として出してほしい」と求めるが自民党が出せるとしたら学会では相手にもされない「とんでも学者」で対応のしようもなし。今晩マカオでチック=コリアとハービー=ハンコックのピアノデュオ公演あること劉健威氏の顔本で識る。忙しさにかまけて完ぺきにミスる、が後悔先に立たず、で(シツコイが)自民党が長谷部先生起用してしまつた失態に比べればかはいゝもの。