農暦三月十一日。快晴。北角碼頭前、渣華道は大陸観光客のバスが早晩に安飯に集結で渋滞甚し。ついに警察が観光バス降りた田舎客を一方通行で歩かせ歩道にロープ張り一般の歩行者と分離。横断歩道も遠回りで警官に楯突く大陸漢もをり。今月(四月)に入り三月三日一度以来で陋宅で晩飯。今ころになつて雑誌『世界』三月号読む。槙文彦&平山洋介の対談は申告率競技場計画から考へる「成熟都市の骨格」、伊東光晴「人口減少下の経済」が面白い。本田善彦の連載「保釣の系譜」は「なぜ「保釣」運動の発火点が尖閣の領有権を主張する台湾でなく米国だったのか」と問ひかけるので「やはり背後には米国が」とかさういふ内容を期待したら、単に「米国に留学していた台湾出身の学生が運動始めたから」といふあまりに明白な事実のことだつたのでちょっとずっこける。
▼台北での学生による立法院選挙につき、さすが練乙錚が公民運動としてよく分析してゐる(信報「一巴掌打掉統戰肥肉 一句話化解政治危機」)。このなかで「太陽花學運」の退場声明(こちら)も見事だが立法院長王金平の声明(こちら)が何とも格調高い。
國會之所以是民主的殿堂,不在其莊嚴的建築,而在於能夠充分反映人民的聲音。同學們在議場為多元意見發聲,雖手段與目的間之妥當性,各界容有不同看法,但已啟發國人省思民主的真諦。同學秉持理想擴大公民參與,金平不忍苛責,惟請同學慎思:各位長期占據議場導致許多議案無法審議,影響國計民生,這絕非國人所能接受。金平呼籲同學,「帶著理想向前行!」,回到自己的崗位,努力充實,發揮你們堅定、溫柔、理性、和平的力量,讓全世界敬重我們民主涵養的深度與廣度。
と、日本でいへば衆議院議長の発言。日本ならそも/\学生運動に国会議事堂占拠あり得ないが、それで平和な民主主義が守られてゐると思ったら大間違ひ。台湾の国民党政府は学生らの占拠を一つの公民運動として認めたのだからご立派。民主主義はかうして公民運動のなかで育つ、と公民権意識乏しき日本に悲しみ覚へるばかり。
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