富柏村日剩

香港で2000年02月24日から毎日綴り始めた日記ブログ 現在は身在日本

赤羽線に迷ひ十条の斎藤酒場

fookpaktsuen2014-01-22

農暦十二月廿二日。晴。晝まで鳥居坂旅寓の図書室で仕事。図書館は閑かさと柔らかい日射し、それに書籍のにほひがあればいゝ。晝にZ嬢と麻布十番の魚可津。外交T女士と昼餉で情報交換。旅寓に戻り今夕のフライトで香港に戻るZ嬢送り出し夕方まで御針。麻布十番から新宿経由で十条に向かふのだが路線図見て黄色い線=赤羽線がない。埼京線はあるが赤羽線がないのはだうしたものか、と困る。暫くして埼京線といふのは赤羽線が進化したものなのだ、と解る。てっきり埼京線といふのは従前の貨物線か何かと勘違ひ。十条、といへば斎藤酒場。客のまぁ充ちたこと、店を切盛りするお姐さんたちの愛想のいゝこと。北区管理職のS従兄と飲む。S兄に奢つてもらつたが二人で麦酒1本、熱燗4合、〆鯖と葱ぬた、ポテトサラダで1,960円也。赤羽で飲み会のあるS兄と別れ大久保。社会科見学。円タクで南青山。とてもいゝタクシーの運転手氏で道順の確認が「富久町の交差点右に曲がって……」からの地名がだいぶ古い。角筈だの、角筈が今の西新宿から職安通り、歌舞伎町までどれだけ広かつたか、角筈の電車の車庫が何処だつたの、大久保も自分がタクシーの運転手になつたころは驛前をトローリーバスが走つてゐた……だのと談義が面白い。青山のバーR。東京代表するやうなバーだが此処に移られてからは初めて。久が原T君と白河S君と飲む。三更に入りお二人と別れ円タクで「奥」麻布。バーHに独酌。迂生東京の隠れ家が此処。三更のうちに鳥居坂旅寓に返る。