富柏村日剩

香港で2000年02月24日から毎日綴り始めた日記ブログ 現在は身在日本

西九大戯棚

農暦一月十七日。晴。今日は少し早く仕事上がり夕方、散髪済ませ中環から銅鑼湾に移転した「札幌」で味噌らーめん。警備R君言つてゐたが最近は猫も杓子も豚骨の香港でフツーの塩や醤油、味噌のラーメンが新鮮、と。確かに。午後6時までは下午茶セットメニューでソフトドリンク、餃子かミニカレー等とラーメンでHK$58ださうで、これはお得。尖沙咀のバーWで麦酒一飲。Austin Roadからミニバスで九龍站。シャトルバスで西九龍。西九文化區開発に向け「西九大戯棚」と題して今日から旧正月明けの来月九日まで「戯棚」つまり竹組の芝居小屋建てて、そこで芝居続き。本当は明晩の崑劇(折子戲)で牡丹亭から「幽媾」は沈豐英の杜麗娘と俞玖林の柳夢梅がこの連続企画で一番見たいのだが明晩は都合つかず今晩の初日だけ。京劇で烏龍院から「殺惜」、慈禧與紱齡といふ清末の紫禁城舞台の芝居から一幕、項羽から「霸王別姬」は、もはや項羽役者と呼んでも良い孟廣祿が見事で虞姬役の李亦潔も美しい。で最後の芝居が「翠屏山」で裴艷玲が石秀、これが今晩の目玉なのだしアタシも立役こなす女性の役者では当代一の裴艷玲は生で一度も見たことがないのだが、今日は左目が結膜下出血、明らかに目の疲れ、今晩は帰宅して未だ時間が必要で西九龍から帰宅に要する時間考へ「翠屏山」パスして帰途につく。出てしまつてから裴艷玲の、あの独特の諄さもやはり見ておくべきだつたか、と今更の後悔。西九龍からの終演後のシャトルバスは当然まだ、で九龍站(圓方)に向かひ歩くが西隧道入口のバス停通り抜ける際に元朗からのバスが来たので飛び乗りハーバー潜れば、すぐに上環。タクシーで帰宅。