富柏村日剩

香港で2000年02月24日から毎日綴り始めた日記ブログ 現在は身在日本

馬來咖喱屋と黄仔

fookpaktsuen2011-10-29

十月廿九日(土)晴。週末だが大埔に行幸。早晩に中環。ハロヰン前ノ週末ニテ市中ニ戯ケタ民多シ。近いうちに再開発なる名の下に取り壊しになる中環の路上街市のあたりで猫を愛でアタシが来るのを待つてくれてゐたZ嬢と馬來咖喱屋。二人用の海南鶏飯のセットメニュー頼み例湯=今日のスープをば追加料金といつても+HK$20で肉骨茶にしてもらふ。この食肆に十年も前から「黄仔」なる名の猫がゐたが最近見かけず店頭に黄仔の写真あり。老いたご亭主に黄仔のことも尋ねられず。何だか疲れて帰宅後の記憶朦朧なり。最近、日剰に載せる画像も枯れてをり二世左団次がベーベル演じるゴーリキィ「どん底」でござんす。築地の自由劇場で演出は小山内薫
▼最近、世情にかなり興味失せ新聞を読まなくなり日剰に記載することもおもひうかばぬ日少なからず。朝日新聞に米国でリーマンショックなどあり広告収入減少で地方新聞が軒並み廃刊となり社会の公器たるべき新聞がないことで世論形成や政治への関心など縮小傾向といふ記事あり。御意。だが絶滅寸前の稀少価値ある動物でもあるまひ。市民で募金してまで新聞を維持し記者諸君の糊口凌ぐを扶けるべきか、となると六ツかしい。ネットなど使ひ一人で新聞出すことも、少なくとも時代は松山千春のお父上が足寄で『とかち新聞』出してゐた当時に比べたら楽かも知れず。また経営的にはまだ成り立つてゐる大手新聞が何処まで社会の公器になつてゐるか、といへば読売産経の類ひ社会の公器ならぬ御用新聞で存在意義など何処にあるのかアタシは理解できず。いずれにせよ厭世的になる自分が今こゝにあり。チョートク先生が紹介されてゐるが自分の立ち位置といふものが確固たるものあり、は「貧乏日記」(こちら)。この方の日記にこそインパクトなるもの痛烈に感じ入るばかりなり。