富柏村日剩

香港で2000年02月24日から毎日綴り始めた日記ブログ 現在は身在日本

中学の時の堀さん思ひ出し〼

fookpaktsuen2011-08-20

八月二十日(土)晴。昼前にジムで小一時間走りお昼はドリアンと「とらや」の「早瀬の川」一切れ。午後ずっと孫正義&堀義人の八月五日の議論「日本のエネルギー政策を考える」をUstreamで見るこちら。母からさういへばあの対談はどうたつたの?と昨日メールがあり。失つかり忘れてゐたもの。ディベートは「原発は大丈夫か?」と皆が心配するなかで原発ミニマム論者の孫氏が圧倒的に優勢。堀氏は「脱原発が現実的ぢゃないから」「原発について間違つた認識があるから」「原発容認する人を増やそう」といふ意気込み。堀氏が容認派をば代表するかのやうに孫氏の討論呼びかけに応じたものだから堀氏に対して原発容認=現実派の論客の中ではその劣勢ぶりに批難も少なからず。堀氏は八月十五日に呟板、十六日にブログで「脱原発に対する「闘争」の収束宣言」されてゐるが、祖父が(財)電力中央研究所、父が原研の研究者、兄がIAEA国際原子力機関)の研究員といふ出自で、理論以前にさうした「思ひ入れ」がないはずもない。呟板でも「東京は世界一の都市だ」とか、理論とかでなくさうした思ひ入れで語る方。それでも、この長時間の議論が終はつたあと「孫さんはSPに囲まれて、そのまま会場を去って行かれた。僕は、会場に残り、スタッフを労い、来場者に挨拶をした」とか、こんなところで孫氏より自分を立てゝはいけません。夕方、Z嬢と中環。POSHといふオフィス家具屋のショールームイームズラウンジチェアの品定め。まだ迷ふ。ここはハンマーミラーの正規代理店。久々にFCCへ。三重M女史来港中で在港のM女史家族と簡単に会食。晩に市大会堂。夏恒例でAsian Youth Orchestraの演奏会。James Juddの指揮。ドヴォルザークの謝肉祭序曲。シベリウスのヴァイオリン協奏曲。ソロはStefan Jackiwなる青年(1985〜)。父がウクライナ系独逸人で母が韓国人。良心とも物理学の専門家で母はボストン大学、父はMITで教鞭をとり、生まれはボストン。Jackiw(Jack-eev)はウクライナの苗字の由。2006年にもAYOで共演とあるがZ嬢と見てないね、と確かめたらAYOは2008年だつたかアルゲリッチが共演のときがアタシたちは始めてだつただらう。アタシの好きな音色(もと/\ヴァイオリンはちょっと苦手なのだが)。中入り後はラフマニノフの二番。大きな曲だが主題の循環で青年オケでもこれだけ技術のある団員たちならこなせるのかもしれない。だが十代でこの大きな曲を十分な音量で(むしろピアニシモなど抑へがきかないのだが)奏でてみせるもの。個人的にはこの曲はラフマニノフに、も少し整理してもらひたかつた、と聴く度に思ふ。
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顔本 Fook Pak Tsuen
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