富柏村日剩

香港で2000年02月24日から毎日綴り始めた日記ブログ 現在は身在日本

第15回香港マラソン

fookpaktsuen2011-02-20

二月二十日(日)未明は雨のなか香港マラソンの10Kが05:15にEastern Highwayで始まり尖沙咀も05:45のハーフの精鋭、フルマラソンと順次スタートしアタシは08:45のハーフの第二班。西九龍の高速道路に入り茘枝角の折り返しでフルに合流。アタシの場合、走つてゐても走りに集中しないので(而も今回は充電してゐたiPodを忘れ余計にあれこれ考えてばかりゐる)この合流を計算すると2時間以上前にスタートしてゐるフルで4時間台が目標のランナーとアタシらのハーフ、それに更に30分後にスタートしたハーフの第三班の早いランナーがこの西九龍のハイウェイで合流。当然、かなりの混雑になるが混雑以上に困るのはペースがバラ/\。これがスタートから数キロならお互い走りの位置取りはマラソンでも競馬でも一緒だがランニングで中盤のこれが何とも……。フルに1万人、ハーフに2.8万人が参加で*1、高速道路の自動車通行止めもルート上のボランティアのスタッフの活動時間もできるだけ軽減したいのは当然だが。それにしてもアップダウンは多いし香港島に入つてからの西環から中環の1車線走行は渋滞となるし自動車の排ガスはつらいし……最後、銅鑼湾に入つて応援や見物の人たちが増え最後のモチベーションが上がるまでは本当に何とも「楽しくない」レース。アタシにとつては昨年12月末のチェンマイのハーフこそあれ、あんな気持ち良い楽なコースに比べ、香港での10K以上の長距離は2008年のこの香港マラソンのフル以来なのかしら。前半はキロ6分台でアタシにしては快調であつたが練習不足と腰痛でさすがに後半はペースダウンして上りが辛く、結果、02:10台でゴール。まぁこんなもの。またいつの日かフルを走ることもあるのかしら。帰宅して讃岐うどんを「ぶつかけ」で食したら胃が全く動いてをらず。かなり疲労感あり。食前の赤葡萄酒一杯のほろ酔ひもあり胃薬飲み一時間ほど昼寝。競馬のテレビ中継でクラス3の芝1200mに馬主W氏の新馬Sunny Fay(M119)が評判良くご祝儀で応援。確かに期待できる三歳馬で二戦目で初勝利。来年のダービーまで頑張りませう。ダービーといへば三月のダービー前哨戦の四歳馬のクラシックレース(地場G1)もありLucky Nine(L259)が強いが、このまヽダービーでは役者揃わず、で今期6戦5勝ながらクラス4からの伸し上がりで期待薄の四番人気だつたAmbitious Dragon(K399)が勝利で俄然、ダービーが面白くなりさう。これに騎乗のM Guyon騎手は若干21歳で香港に三ヶ月滞在で12勝であつが今日が最終戦でこのダービー予選、さらに最終レースも勝ち、やんやの歓声。こちらはLucky NineとのQが的中。早晩に尖沙咀の錦城韓国料理でランニングクラブの香港マラソン打上げ、O氏送別あり末席を汚す。さらつと午後七時過ぎにはお開き。按摩して帰宅。
▼香港マラソン。1997年の初回が1,076名参加で翌年から数千名単位で増加してはゐたが特筆すべきは2009年に前年比1.2万人余増でここ3年が前年比5千人増。参加費は1人300ドルで主催者たる香港陸連は今回だけでもHK$19.5Mの収入があるが例年の収支発表してをらず運営に疑問の声あり。スタンダードチャータード銀行からのスポンサー料もあり福祉活動に寄付などもあるが、かなりの金額が陸連の不透明な運営費(大型運動会誘致の必要経費含む)に宛てがはれてゐるといふ指摘もあり。またマラソンでランナーのタイム計測に使ふチャンピョンチップをば香港で取り扱ふ代理店が香港陸連幹部OBの経営で癒着だの、このチップのレンタル保証料の未返却がいくらあるのか……など叩けばいくらでもホコリが出るらしい。
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*1:別ルートの10Kは3.7万人で計6.5万人(昨年比で1万人増)。早朝の雨で参加断念も多かつたか実際には5.4万人が出走の由。