富柏村日剩

香港で2000年02月24日から毎日綴り始めた日記ブログ 現在は身在日本

fookpaktsuen2011-01-18

一月十八日(火)晴。珍しく早晩にジム。帰宅して食前酒でズブロッカ飲み夕餉にポトフ食す。智利はGarcés SilvaAmayna、シャルドネの07年。ポリーニ先生の09年の独逸グラムフォンでバッハの平均律を聴く。アタシはバッハらしくない、と思ふがZ嬢はバッハ的といふ。ポリーニは中学生の時の同級生にでポリーニの大ファンのピアノは確かに驚異的に上手な千春さんといふ女子がゐて当時ポリーニはまだ「イタリアの貴公子」と呼ばれてゐたのだがポリーニのLPを「あゝ、アタシのポリーニ様」と抱きしめるので「割れるだろーがっ!」と恐れたが今でもポリーニを聴くと千春さんのあのポリーニ抱きしめがトラウマとなつてゐる。ピアノといへば一昨日のVictor Goldbergのアンコールはスカルラッティソナタ、あたくしの知らない曲、チャイコフスキーの「四季」から五月の三曲。Z嬢はスカルラッティならミハイル=プレトニョフの演奏が素敵、と。プレトニョフ先生といへばパタヤのお稚児遊びで名を馳せたがイタリアのエロ首相(Primo Ministro di Erosか)は少女買春疑惑。「買春」は売春と同音対義で「ばいしゅん」だと思つてゐたがNHKでは「かいしゅん」と言つてゐた。アタシは古くからの「重箱」や「湯桶」はよいが新語の音訓、訓音読みが生理的に嫌ひで「買春」を「かいしゅん」なんて読むのが赦せない。「かいしゅん」といへば成駒屋魁春か、漢語的には「回春」で正に半玉、若衆相手にオヤジが回春かしら。買春と売春は確かに同音でやゝこしいが売買が成立してこその淫売と思へば買おうが売ろうが春は春。どちらでも良いのでは? 岩波の「世界」二月号読む。寒空に師走十五夜の月を愛でる。

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