富柏村日剩

香港で2000年02月24日から毎日綴り始めた日記ブログ 現在は身在日本

fookpaktsuen2010-11-17

十一月十七日(水)疲れてゐると衝動買ひに奔る。そんなときに限つてダンヒル商店の前を通つたり。今日はiTuneでビートルズ発売。無意識に2.3カメラ圓のパック買ひさうになる。ドライマティーニで一瞬冷静に。ビートルズ全集おまけも多いがアタシのiTuneにない=CDもつてゐないのは(アタシの好まぬ初期を除けば)意外でRubber SoulとLet It Beと新作のPost Masterだけ。でこの3枚のみなら0.7カメラ圓で済んだ……さっそくダウンロードしてビートルズのLet It BeのアルバムからI Me Mine聴いたら、つい涙腺が緩む。昨晩は韮レバだつたが今晩は同じ豚で角煮は旬の栗と椎茸が合ふ。
▼週末の崑劇「牡丹亭」公演のため大和屋が本日来港の由。
文藝春秋十二月号で石原慎太郎の「日本堕落論」読む。文章が散漫。大意不明。いちばん堕落してゐるのはアンタだ。石原慎太郎曰く、壮士も真っ当な政治家も政府もないので「我々国民一人一人がまず人間として我々の今おかれて在る状況を本気で見直し、その克服のために手立てを民族の声として立ち上げる以外にありはしない」って、アンタは本来、壮士であり政治家だろうに。矛盾甚だし。更に曰く、米国では小学校で先生が三つのことを教えるそうで、一に先生と親の言うことが違うときは親に従うこと。二に仲間で相談して決めたことは自分が嫌でも従うこと、三に街で巡査が何かで困っていたら子どもでも助けること……今日、数名の米国人に聞いたが誰もこんな話を知らず。
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