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二月廿二日（月）昨日よりGastro-enteritisだらうが目眩あり。かゝりつけＣ医師の診断請ふ。晩にかなり久々に寿司加藤。近々信州松本に戻られるＫ氏招飲の約あり。晩十時くらゐにきれいに帰宅。但し帰宅途中にコンビニで小豆のアイス頬張る。帰宅して「のだめ」のコミックス18〜21巻讀む。
▼香港と深圳の疆界の「文錦渡」の口岸、出入境施設設備改善ださうで今日から二年半閉鎖（建新聯檢大樓暫停服務兩年半文錦渡封關零諮詢遲公佈居民忿怒、蘋果）。その通知が一月に出され生活に影響ある両岸の住民らも香港政府からこの閉鎖通知を受けたのは数日前で手際の悪さと勝手に住民は不満。このニュース見てアタシは「文錦渡」なるボーダーを今日まで知らず。どこか、と思へば羅湖から東北に1.5kmほどで羅湖が鉄道と旅客だけでは文錦渡は自動車による貨物と旅客のため32年前に開通し羅湖に次ぐ歴史あり。たゞし落馬洲（皇崗）に大規模なボーダーが出来、九号幹線道路が直結したことで自動車による旅客輸送は落馬洲が主流となり文錦渡は今では香港の12ある出入境ボーダーのうち屯門に次ぐ通関客数の少なさ、と報道あり。文錦渡は知らず更に屯門？と驚いたが屯門から深圳蛇口にフェリーあり。さらに13といふ数を頭の中で数へると香港国際空港、上環の澳港フェリー、尖沙咀の中港城、紅磡、屯門、深圳疆界は西から深圳湾、落馬洲（MTRの福田口岸）、皇崗、羅湖、この文錦渡と沙頭角で11しか見当つかず、さてもう一つは何処？と思つたが政府当局のサイトで調べたら11で正解。ちなみに落馬洲は皇崗の自動車道のボーダーに対してMTRの方を落馬洲支線といふのださうな。てつきりMTRの東鐵の支線なのか、と思つたが。
▼香港大学が深圳に進出（HKU Looks to boost status on mainland, SCMP）。深圳校舎での授業の他、すでに竣工の濱海医院での医療服務提供。後者は香港の医療水準を深圳で提供することで費用も抑制など香港市民にも恩恵あり、といふが前者は学問の自由など何処まで保障されるのか。同大の徐立之校長は「勿論、学問の自由がやがて訪れるだらう。中国は変化してゐる。我々は変化しつゝある現実をよく見据ゑるべき。現実の問題で立ち止まつてはいけない。今日の問題だけでなく将来の発展を見通していくべき」と未来志向で話すが軍事政権下のミャンマーで李嘉誠が海運ターミナル造営でも同じ理窟、で未来志向は詭弁。劉暁波や譚作人など表現の自由が反政府的と束縛されることには「一つか二つの例外的なことで全体を語つてはいけない。将来に向けて何が可能なのかを考へるべき」と説明してみせる。だが劉暁波や譚作人が例外的な些かな例なのか。物言へば唇寒く誰も黙るだけで口を開けば多数が拘束されるのは明らか。学長の詭弁も甚だし。敢へて「思想信条にかゝはることには触れません」で、大学ではなく単なる職能学校や語学センターでも作れば良いだらうに。
▼ベルリン映画祭。若松孝二監督の「キャタピラー」の寺島しのぶが主演女優賞。かふいふマイナーな映画がちやんと評価されるのがさすが伯林。伯林で音羽屋に代はりこれを受賞の若松監督が恰好良い。香港映画のGeneration Kplus Kinderjury部門でGläserner Bärfürdenbesten Film賞に選ばれたが信報の「《歲月神偷》揚威柏林香港電影步向末路」が指摘するは昨年の香港での映画上映で上映収入の断突首位は「アバター」で十位以内はハリウッド映画ばかりで地場映画で唯一、八位に正月コメディ映画「家有囍事2009」が入つただけ。ジャッキー＝チェンの「新宿事件」も鳴り物入りの大片「十月圍城」も収益はこれに遠く及ばず収益伸びぬのに俳優のギャラばかり上がつて昨日今日始まつたことではないが香港映画の凋落は慥か。

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