富柏村日剩

香港で2000年02月24日から毎日綴り始めた日記ブログ 現在は身在日本

fookpaktsuen2010-02-20

二月廿日(土)昼に薄日さしほんのすこし温かくもなつたが摂氏十五度。どの建物も器が心底冷えてしまひ寒い。近代的な建物に見えても壁のなかに断熱材とか入つてをらず煉瓦積んで混凝土塗つただけなのだ。これぢや寒い。今週は週明けが旧正月で休みだつたぶん仕立ての針仕事は仮縫ひも終はらず。今日も夕方まで官邸でご執務。跑馬地のWatson'sのワインセラー。今晩持参の葡萄酒選んでゐたら懇意の店員が「旦那、これ、ちよつと勉強させてもらいませつせ」と見せられたのがSt.-ÉmilionのCh. Grand Mayneの1998年。ちよつと奮発してこれを購ひバスと地下鉄で上環。Bonheurなるプライベートキッチンといふには立派な食肆。三月で倫敦に転勤のK氏の送別お食事会で後任の羅府H氏、いつもにメンツでホテルY嬢、S編輯長、Z嬢、新顔で花瑠璃T氏で会食。S嬢によると何が通常の飲食店と私家菜の違ひか、と言へば食物衛生署などの管轄や酒販売の免許も一緒だが商業ビルで営業するかオフィスビルや住宅建物などの本来、商行為目的とされてをらぬところでか、の違ひ程度の由。七人で名前失念の発泡酒、白葡萄酒、米国加州のCh. St Jeanの08年のメルロー、Il PollenzaのCosmino 03年とそれに前述のシャトーグランメーヌ。アタシが食したのは前菜にイベリコハムとラクレットチーズ、トマト味の海鮮のスープ、羊肉のグリル、デザートはマンゴーのミルフィーユ。この食肆は食事が18:30からと20:30からの二回で二時間限定はちよつと忙はしい。食後の腹ごなしに散歩してFCCへ。(ライブなしの)ジャズバーでアタシはハイボール二杯と珈琲。証券や自動車業界のことなど歓話款語尽きずも二更のうちにお開き。

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