陰暦十二月廿一。立春。横綱Асашёорюү引退。今晩のNHKのNW9での報道ははたして何分続くか？とＺ嬢と話す。引退決定は大きいが暴力団とのつながりとか大阪のホステス對手に云々とか後続報道なければ8〜10分くらゐで終はるのでは？とアタシ。Ｚ嬢は「小沢不起訴だし」で強気の17分説。結果、やられた……と思つたのは記者会見終はつたАсашёорюүへのベンツ車内でのNHKの独
占取材。どうにか泣かせようと執拗に迫るNHK記者の馬鹿／＼しさ。街頭で「朝青龍〜」と手をふる巷民に手をふるАсашёорюүは記者会見でも「これから人生長いし」などとさば／＼と答へて見せるがАсашёорюү引退知り取材に涙で声にならぬ白鵬とのその芸風の好対照。そんなこんなでNW9は21分この報道続けるのを眺めながら鮪の中落丼をば食す。それにしてもАсашёорюү関「相撲を愛した」と呟き「土俵で立派な相撲をとること……それが愛の意味」なんてこんな台詞がすらつと出てくるだけ、ある意味、不世出の横綱か。昨晩に続き雑誌「現代思想」七月臨時増刊総特集「加藤周一」讀む。
▼小甜甜遺産裁判での遺書偽造の疑ひ。さすがに小甜甜遺族側も小甜甜が病身で騙され遺書に署名したものと思ひ、まさか遺書偽造とまでは当初思つてゐなかつた由。今回その遺書をば裁判所が断定は静電探測機（ESDA）での科学捜査ださう。この機械で書面の筆圧による紙の表面どころか二枚目、三枚目の紙の凹み（これは刑事コロンボでも二枚目の紙を鉛筆で擦るだけでわかつてゐたが）、それに指の油脂でのDNA鑑定、紙に触つた際の書き手の指紋まで判明の由。……で何が言ひたいかといへば静電探測機でなく人工の紙がやはりなんてデリケートで素敵な繊維質なのかしら、といふこと。
▼今回のこの謎の風水師による（本当だとしたら）遺書偽造と遺産詐偽、この事件と小甜甜の夫の二度の誘拐と行方不明、そのOne Love遺書に関して義父が小甜甜訴へた裁判、義父に多額の弁護士費用援助は誰か……とまぁ疑惑のオンパレードは馬琴の八犬伝のやうに娯楽巨編になるだらう。
- 作者: 竹内好,小森陽一,成田龍一
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富柏村写真画像 www.flickr.com/photos/48431806@N00/
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