富柏村日剩

香港で2000年02月24日から毎日綴り始めた日記ブログ 現在は身在日本

fookpaktsuen2009-01-15

一月十五日(木)Apple社で年始のMacWorld展で舞台にも上がらず、のSteve Jobs氏が正式に長期病気休暇に入り第一線退いた由。今にして思へば1992年だかにNotebook 100入手してからMacなしは考へられぬ生活となりぬ。SJ氏を i God と譬へる人あり、と。御意。それとは関係ないがエプソンの複合モデル購入。先日、日本のカメラ雑誌にマルチフォトカラリオEP-901Fといふ製品の広告があり「これだよ、欲しいのは」と食指動き、香港での同機種Stylus Photo TX800FWを購入。実は10年以上、陋宅にはプリンタなし。意外となければないで、どうにかなるもの。今回の複合機で、ファクス機能は今更必要か?といふ気もしたが老人対応。いぜん同社の方が自社製品を「どこかデザインが垢抜けてゐないでせう」と自嘲していらつしやつたが、この製品は居間に置いても、寧ろNakamichiやSansuiやマッキントッシュといつたオーディオ機器と並べても遜色ない、落ち着いた感じが素敵。よく、見た目はゐ良いが、液晶ディスプレイをオンにしてみると、「草原の風景」とか、とんでもないデザイン(色彩)のがあるが、この製品はディスプレイも実に落ち着いたデザインと色合ひ(オレンジ)。プリンタのワイヤレス環境の設定に多少戸惑ふ。自分のネットワークのパスワード失念といふ老人らしさもあり。作業始めると機内で必要な箇所だけが中で動くだけで、外見的には何も動いてゐるやうに見えぬのもセンスの良さ。
▼小浜馬樂師匠の米国総統就任の式典の費用US$1.5億也。「米国を変へよう!」と謳ふは優し。倒産寸前の会社が社長交代で盛大な祝賀会開催の如し。
蘋果日報より陶傑氏。「母語」的悲惨母語である中国語での教育になぜ負性が伴ふのか。
答案是中國語文,已經是一個「悲慘社會」的象徵。
中文沒有罪,是使用中文的中國人有罪,他們把中文從一個白雪公主,蹂躪成妓女。
政府高官的子女,也接受英語學,雖然他們在金紫荊廣場看見中國旗,也會表演流眼淚,但他們也知道「中文學」就是說不出來的一種悲慘。進了中文班,慘不慘?慘。學好英文,半途出家,就像歸化加拿大,領一張西方護照。他們都相信,英文代表救贖:復活在我,生命也在我,信我的人,雖然死了,也必復活。像哈金一樣學好英文吧,那就是永生。
これにつき同日の陶傑さんの隣の随筆、左丁山氏の「英書不可中文教」も一読に値す。明報から香港を代表する教育学者の程介明教授の言葉引用し「学校は須べからず中文書を用ゐて中文を教へ、英文書を用ゐて英文を教へるべき」と。日本では小学校への英語指導導入で日本語の力が疎かになる、なんてレベルの議論か。

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