十一月廿四日(月)諸事忙殺され昼に来港中の斉藤さんと昼食の予定が直前で断念。昨日は十二月の香港国際のスプリントとマイルの予選であつたが全く出走馬すら見てをらず。斉藤さんはその観戦。で夕方、慌てて軽率なポカ。しかもメールで何名の方が気遣ひのなか遣り取りしてゐたものを軽率にも送り先拡大してしまふ。かなり精神的に凹んだが晩遅くまで仕事続く。帰宅してThomas Hardy's Aleを飲む。2006年モノはまだ若いのだが。
▼厚生省高官殺害事件。容疑者が出頭。容疑者は「小学生の時に家に来る野良犬を飼ふやうになつたが自宅で営んでゐた駄菓子屋の客や周囲の人によく吠えるため保健所に処分されたことを根に持つた」さうで朝日新聞にメールで「今回の決起は年金テロではない。34年前、保健所に家族を殺された仇討ちである。やつらは今も毎年、何の罪のない50万頭ものペットを殺し続けてゐる」と声明を送る。この背景だけでの判断は危ふいが十九日に「同時多発テロ」とまで言ひ切つたNHKはやはり低レベルであつたことは確か(十九日の日剰の記述参照されたし)。それにしてもアタシもまさかこの犯行の背景が小学生の時の可愛がつた犬の処分が背景にある、と迄は思ひもせず。四十代のこの官僚と妻の殺害といふ行為の是非は明らかだが、この事件、上海で自転車の登録の有無での警察の対応根に持つて警察署に乱入し警官九名だか銃殺の青年(死刑求刑)への何らかの社会的同情や共鳴と同じく、容疑者の「官僚は悪」といふ主張に内心共感する者も少なからず、か。
▼今日の信報より。馬國明氏の「麻醉藥當定心丸」より抜粋。
在後九七年代裏,永享「安定繁榮」既是國內領導人不斷重複的承諾,也是香港社會自我麻醉的針藥。在後九七年代裏香港名義上已脫離殖民統治,享受高度自治,但實質上殖民統治的格局依舊維持不變。更甚者維持不變這種格局是中國大陸順應民意才白紙�字寫進基本法裏,即使維持不變的格局出了問題也不能怪誰。
後九七年代的香港社會有如武侠小說所的自廢武功,在完全沒有檢討香港社會在殖民統治期間造成的各種弊端的情況下便一味要維持這樣不變,那樣又不變。香港的貧富懸殊十分嚴重,而且不斷惡化,這一點不是什麼秘密,特區政府亦曾裝模作樣成立了一個扶貧委員會。扶貧委員會無疾而終,政府隻字不提,社會上亦好像沒有異議,如果能夠永享「安定繁榮」,如果香港奉行的自由放任資本主義能夠不斷創造無窮無盡的財富,貧富懸殊便不成問題,只要懂得投資,懂得理財,連十多歲的學生亦可以賺到第一桶金,接着大展拳腳。人人永享「安定繁榮」,有人腰纏萬貫亦不必眼紅,反正那只不過是紙上富貴而已。曾蔭權是聰明人,絕對不會自找麻煩,取去「安定繁榮」這支麻醉針。他成立的是「經濟機遇委員會」,當前的危機其實是機遇,商業機構大條道理裁員;最低工資、最高工時立法亦可以免問。為什麼貧富懸殊?經濟好景時不能受惠的大有人在,而這些人恰好是經濟轉壞時首當其衝的人!
富柏村サイト http://www.fookpaktsuen.com/
富柏村写真画像 http://www.flickr.com/photos/48431806@N00/