富柏村日剩

香港で2000年02月24日から毎日綴り始めた日記ブログ 現在は身在日本

fookpaktsuen2008-11-21

十一月廿一日(金)昼過ぎて今週の多忙も少し和らぐ。が夕方に参加しようと思つたインターコンチホテルで開催のみづほコーポレート銀行主催の野上義二氏講演会「米国大統領選挙後の国際情勢を読む」聞き逃す。野上氏はもう十五年くらい前だつたか、の香港総領事。経済局長から外務審議官で「上がりか」と思はれたが真紀子大臣の騒動で外務次官になり「髭の次官」の真紀子大臣との確執は万人の知るところ。真紀子外相と言へばさんざん苛められた髭の局長、槙田氏も野上氏の数代後の香港総領事であつたが。で野上氏は真紀子大臣との喧嘩両成敗で次官退任、だが英国公使の身で暫く蟄居したと思へばPiccadillyの主(英国大使)となり外務省的には殿上に昇り詰め、で今年6月からだかみづほ銀行の常任顧問。結果論だが真紀子騒動なければ事務次官▶英国大使の最高待遇になるはずのない省内非主流派(経済)と思へば真紀子大臣に感謝、鴨。英国人の奥様が気さくな方であつた。で早晩に尖沙咀でI氏と贈物買物。ダンヒル。晩に三十人近い宴会あり「自然や」。末席を汚す。二次会で銅鑼湾のバーY。半夜三更に帰宅。
▼十八日(火)の蘋果日報で陶傑さんが米国の小浜氏の総統就任と、その「変革を!」と訴へた揚げ句の「クリントン回帰」酷評。題して「用錯一個人」は一読に値す。もう一つ同紙十七日(月)の李怡氏の「陳水扁往事如煙」は七十年代の台湾の「党外」の民主化運動と美麗島事件の被告側・阿扁弁護士の活躍、その活躍を当時をよく知る李怡氏ゆゑの嘆き。

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