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七月六日（土）曇り時々雨。酒場トンズラＩ君の発案にて朝八時に寶雲道にてランニング。Ｈ夫妻、Ｔ君など参加。昼にＺ嬢の見立てで中環は擺花街のVincent Sumにて壁照明購ふ。ジム。夕方尖沙咀にてＢ君と某バーにて開店前に入れてもらい飲む。夜ケーブルテレビにて小津安二郎『浮草』視る。ええなぁ先代鴈治郎と杉村春子。鴈治郎といえば『エロ事師たち』の中小企業の社長の好演が出色だが浮草は役者がどさ回りの旅役者の役やるんやさかい下手なわけない。小津といへば今晩不治テレビにての東京物語、配役で適すは長女役の室井滋だけか……さういへばこの役が原作では杉村春子の適演。だいたい室井と余り重要ではない長男役の白井晃（山村聡）を除けば今晩のテレビ版は宇津井健（笠智衆）、八千草薫（東山千栄子）、松たか子（原節子）、金子賢（大坂志郎）とどうすればこれだけ芝居の下手な役者を集められるのかといふほどの配役、平成版『岸辺のアルバム』じゃないんだから。それにしても朝日の「日本の家族制度の変化をテーマにした小津安二郎監督の代表作を」って紹介、やっぱり共産主義やなぁ朝日は（笑）。あれは老ひや時間の変化の物語とちゃいまっか。荷風日記昭和八年の巻読了。
▼競馬来季日程発表となり偶然にも同時に会員席のシーズンバッチの申込書届く。あと二カ月弱にて開幕。