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十一月七日（水）晴。『Tanqueray MARTINI A to Z』読む。当然の如くドライマティーニ飲みつつ。ジンはTanquerayに敬意を表しTanquerayとするものの余はステアせしマティーニを好まず邪道ながらロックにて但し氷は愛用せしバカラのロックグラスに漸く一つ入るか入らないかの塊のブッカキ氷にて溶けてマティーニを淡めることなきよう図る程度のデリカシー程度は余にもありマティーニを飲む人の数だけレシピありといふが余のレシピにてはバカラのグラスにまず氷塊を置き5/6のTanquerayを注ぎ1/6のベルモットを氷塊の顛に滑り落としオリーブを１粒落とすものなり。倫敦か紐育にあればステアしてきりりと冷えしマティーニをカクテルグラスにて味わうもよかれと思えど此の南洋にあってはステアのみにては酒は忽に温くなればロックが寧ろ適す。