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七月十九日（木）雨。日本政府フジモリに国籍を遣る。かういふ時に人権など持ち出しペルーなる独立国の元・元首を加護するはフジモリの人権でなくフジモリがペルーにて逮捕され日本の国益に係わる事項が暴露されることを恐れし由。フジモリ日系人なる由にての国籍享受、ケネディがアイルランドに亡命する笑話あろうか、フジモリ日本語すら話せずその者を政府国籍便宜図る前に日本に居住する日本語を操る他民族市民にこそ便宜を図るべし。これを報じる朝日（衛星版）社会面同頁に「日本財団、力になります」なる広告、日本財団は笹川母体にてトップは今回フジモリ匿う曽野綾子その人なり（笑）。灣仔会議展覧中心にて香港書展、中国が出版社の書籍装丁極て質向上、会場を２つ回れば漫画區のみキチガイのような雑踏。青文書店にて古い写真の絵葉書購い、別の書店にて曾て和文にて読みぬ魯迅『吶喊』、『河殤』購う。保安長官・葉を嗤う『掃把頭』（箒頭の意）も購う。夕方乗合せのバスにて嘔吐す乗客あり、冷房バスにて窓も開かず悪臭車内に立ち込め曾ての旧型バスを懐う。開窓ならば悪臭も篭らないどころか車外に嘔吐も可なり（笑）。Ｍ氏Ｍ君と晩餐酒盛、Mandarin Oriental HotelのChinnery Barにて黄昏待合わせし予定がBar貸しきりしてJimmy's Kitchenのバーにてドライマティーニ飲みＭ氏Ｍ君を待つ。バーで二杯飲みタクシーで西環、坤記。鰻の白焼と豚排骨の炊込飯。通菜まで秀逸。帰宅して草間彌生『すみれ強迫』読み始める。