富柏村日剩

香港で2000年02月24日から毎日綴り始めた日記ブログ 現在は身在日本

1月29日(月)曇。晝に灣仔Q麥にて四川排骨麺と紅油抄手、美味、殊に排骨麺は麻辣が香港のどの店よりも刺激的。正月気分も天晴れとせぬまま過ごし世は資本が労働力を搾取すべき日常へと戻りしが朝のちょいとした着併せ悪く気分優れず諸用を済ませば何処にも寄らず一目散に帰宅し着替え香焚き一服し平静……と綴れば香は阿片か、一服は大麻かコカインかと察する諸兄あれば然に非ず香は薔薇木のアロマにて、一服はモルトBowmoreの盃一杯なり。紀伊国屋書肆より曲亭馬琴『近世説美少年録』前二巻(小学館)、一葉『全集』のうち小説編全二巻(小学館)、アラン=コルバン『レジャーの誕生』(藤原書店)届きしものの一体何時読めるのか拙者也不知。雑煮食し一葉日記続き「塵の中」、明治26年に一葉が下谷区龍泉町、「魚だにも住まぬ垣根のいささ川くむにもらなぬところ」にての七ヶ月余の暮らしにて候。