富柏村日剩

香港で2000年02月24日から毎日綴り始めた日記ブログ 現在は身在日本

農暦三月十一日。急なことの対応に終日追はれたが昔、某航空会社の支店長氏が一言「起きたことは起きたことで初期対応がどうかですべてが決まる」と言つてゐたのを時々思ひ返す。財務省も晋三、菅某&麻生トリオも一緒。
▼土俵に女性が上がれないのは土俵の聖性がその理由。その土俵も17世紀中ごろに初めて登場。18世紀中ごろにようやく興行として大相撲が始まり、その後、土俵への神迎え、神送りを儀式化して土俵に聖性を与えた。つまり江戸時代に作られた娯楽としての商業的仕掛けだった。(田中優子)……ところで(右の画像)さすがお相撲さんは自販機を前にも蹲踞の姿勢が立派。
▼最近は日本のあまりに貧しい政治のことばかり綴つてばかりゐる。此方=香港のことはもはや中共の「中共から分断することのできない一地方」として一党独裁の強権国家にあつてはしばかれた鶏のごとく息の根も途絶へさう。今日の当地の新聞で一面トップは民主党の立法会議員が自分らの動向を追ふ政府職員にキレて、その職員が記録用に使つてゐたスマホを無理やり取り上げ勝手にデータ確認したことで中共系紙が「反政府派議員の暴力行為」と囃せば蘋果日報も「民主党にとつては信用損失は深刻」と嘆く。この議員の動向監視するのは保安局とかの通称「狗仔隊」。今回は野党議員らが政府の高速鉄道香港乗り入れでの「一地兩検」について一国二制度に抵触と対策練つてゐたのだが、それに出入りする議員や関係者らの動向をいちいちチェックしてゐるのが狗仔隊で、これら「政府のイヌ」は通常、まだ経験浅いAO(政務主任)にやらせるのださうで、AOといへば超難関の上級公務員試験合格のエリートが、まずこんな奴隷のやうな仕事させられてゐると思ふと情けないかぎり。近年はこの狗仔隊の仕事増え増えAOばかりか次ランクのEOも、これを命じられるさうな。こんな仕事させられる方も情けないが政府のさうした敵視に民主党の議員もいち/\キレてゐるやうぢゃダメ。この話を政府EOの知己としてゐたら自分も所属する部署の提案が審議の際に「狗仔隊」任務を上司に命じられたが、自分の対象が公民党の大物・梁家傑議員だつたので助かつたといふ。出入りのたびに笑顔で仕事が終はる頃には「君たちも大変だな」と労はれたといふ。

容疑者という呼称は逮捕または指名手配された場合に使う。逮捕などされたとしても、この段階では、あくまで罪状は「容疑=疑い」であり罪が確定しているわけではないからだ。
呼称は刑事手続が進むに従って変わり、起訴された後から判決が出るまでは原則「○○被告」、刑が確定した後は「○○受刑者」「○○服役囚」「○○死刑囚」といった表現を使っている。
一方、書類送検の場合は「容疑者」は使わないようにしている。そもそも書類送検は警察が任意で取り調べ起訴の有無を判断する検察庁に書類という形で送る手続きだ。
身柄を一時的に拘束する「逮捕」ができるのは逃亡や証拠隠滅の恐れがある場合に限られる。一方、逃亡や証拠隠滅の恐れはないが法律違反の疑いがあって捜査する場合、警察は対象者を任意で事情聴取するなどして書類にまとめ検察庁に送る(送検)。
警察が逮捕を伴った身柄付きの送検にするのか、任意捜査によって書類送検とするかは、あくまで逃亡や証拠隠滅の恐れという観点から判断している。
だが書類送検される事件は結果的に逮捕を伴う事件よりも刑事処分が軽いことがあるため報道機関は書類送検の場合には人権に配慮して「容疑者」呼称は使わず「会社員の男」などと職業などの肩書きを用いながら匿名で報じる。
山口メンバーについて報道各社が匿名ではなく芸名での報道に踏み切ったのは山口メンバーが著名人であることから事件に対する社会的関心の高さや影響などを考慮したのが理由とみられる。