富柏村日剩

香港で2000年02月24日から毎日綴り始めた日記ブログ 現在は身在日本

fookpaktsuen2018-02-28

農暦正月十三日。NHK教育テレヴィの0655は香港では0555なのだが普通に起きてゐる私。老人生活。快晴。夜中に夢で思ひ出して汗かいて魘されるやうな仕事が一つ峠越す。木村凌二著『教養としての世界史の読み方』(PHP)読む。どこかの書評読み面白さうと思つたが世界史に疎いアタシでも知つてるやうなこと5割、2割は「へぇ、なるほど」で残り3割は首を傾げるやうなネタ。一言でいへば「いかにもPHPらしい」内容。飲み屋で多少知識ひけらかすには重宝か。
▼香港政府の財務官が新年度予算発表。今年度の政府財政は1,380億香港ドルの黒字。公共地の民間への売却と印紙税収入が政府収入の4割。政府の繰越金は1兆香港ドル(14兆円!)也。赤字財政の日本政府に貸付でもすれば?と思ふ額だが、これもかりに香港独立してゐたら国防や外交など政府予算嵩むわけで中共の支配強まるが北京の国庫への上納金もなく中共あつての香港の財政安定かと思へば中共の悪口言つてはいけないか。我ら民草にとつては所得税が3万香港ドル(42万円)上限に75%還付ださうな。ありがたい。さて何処に旅行でも行きませうか。

⇧そもそも安倍晋三首相は経済統計をはじめ、これまでも都合のいい数字ばかりを言い立ててきた。ここが問題の本質だと私は思う。物事にはプラスの面もマイナスの面もあるのだ。双方をきちんと吟味し検討するのが政治の役割だと思うが、首相はマイナス面には耳を貸そうとしない。プラス面だけ言っていれば国民には十分だと考えているのかもしれない。消費税を導入する際の国会審議を思い出す。1988年、時の竹下登首相は逆進性や事業者負担など「六つの懸念」を挙げ、消費税には問題点もあることを自ら認めた。今と同様、衆参両院で自民党が多数を握っていた時期だ。だが、この答弁により国会での議論はより具体的になり国民にも分かりやすくなったというのが歴史的な評価だ。答弁をお膳立てしたのは旧大蔵省の官僚だったという。今との違いは明らかだろう。⇧「過半数の賛成」というハードルは一見、高そうにも見える。しかし近年の国政選挙の投票率が低下傾向にあることを考慮すれば賛成票の数はそれほど多くはなくても認められそうだ。例えば昨年10月の衆院選は戦後ワースト2位の投票率53.68%だった。参院選では1995年に44.52%という最低記録がある。仮に国民投票投票率が44.52%なら有権者数は約1億609万人(昨年10月)なので投票総数は約4,723万票。その過半数は約2361.5万票強となる。全有権者の4分の1以下しか賛成していないのに不当ではないか。そこでまず思い付くのは「最低投票率」を導入し一定の投票率に達しなかった場合は、国民投票を不成立とする仕組みにすることだ。
教養としての「世界史」の読み方

教養としての「世界史」の読み方