農暦十月初七日。快晴。風が心地よい。週末の日曜だが出先で仕事。夕方、タクロバンから来港中のA氏、明日離港前で銅羅湾はエクセルシオールホテル地下のディケンズバーで家人と三人で早酒。四方山話。帰宅して自家製餃子を焼く。焼き餃子は薄皮にかぎる。二锅头を盃に二杯ほど飲んだら頭がイカレて一時間ほど爆睡。いくら酒好きの私も56度の酒はやはり効く。それでも一時間寝て目覚めると頭はいつもよりすっきり。さすがに危ない酒のことだけはある。今晩、西環で中聯辦の前が騒がしい。本土派の若手立法会議員の議員就任専制の無効が香港での司法判断に先立ち北京中央の全人代常委で「釈法」がなされることに抗議しての市民デモ。これが夜になつて行き先を中聯辦にしたことで中聯辦前でデモ隊が警察と対峙して、例の雨傘と胡椒スプレーの場。2年前はあれだけ世界が注目した若手の政治運動も、もはや陳腐でしかない。
▼豊洲の「盛り土」と「地下空間」がどうして対応に瑕疵があつたのか一つもわからずにゐたが、さすが吉見俊哉先生、見事に簡潔にまとめた上で(十月末の東京新聞)、この都の対応だけでなく福島第一や東京オリンピックでも露見される日本の組織の意思決定の問題を指摘してゐる。
▼非武装平和主義は幣原といふ説がまた脚光浴びてゐるが小学館の歴史漫画で元々は幣原の発言だつたものが、いつのまにかマッカーサーの発言になつてゐた、といふ話(東京新聞)。これが誰により、だういふ経緯で改竄されたのかすら不明といふ。かうして歴史は書き換へられるのかしら。
▼最近、我らが日本会議がやたらメジャーだがメジャーすぎて面白くない。その日本会議の糀島有三様曰く
衆参で同時期に憲法改正の状況が生まれたことは神業に近い。G7の首脳が伊勢神宮に正式参拝した。その後の選挙は神業と思うほうが自然。現出した状況に感謝し我々の責務を全うしたい。
朝日新聞の記事「日本会議研究」より。もはや、といふか最初からカルトなり。
▼岩波『世界』2016年10月号「911から15年」誰が正しいかを競う戦い by 酒井啓子
@fookpaktsuen: 天皇の公務縮小提言へ、有識者会議 聖上の高齢が理由だが、この災害見舞い等の国見の削減は今後、天皇のキャラに合わせ(宮内ではなく)政府が増減できるものぞよ。 URL