富柏村日剩

香港で2000年02月24日から毎日綴り始めた日記ブログ 現在は身在日本

首相動静まで国家機密(嗤)

fookpaktsuen2013-10-29

農暦九月廿五日。朝六時でもまだ夜が明けず。朝刊開くと作詞家の岩谷時子さん逝去。享年九十七。アタシの好きなコーちゃんで昭和29年の「愛の讃歌」、ラストダンスはワタシに(昭36)、サントワマミーとろくでなし(昭39)、ザ・ピーナッツではふりむかないで(昭37)、恋のバカンスとウナセラディ東京(昭38)、雄三で「君といつまでも」昭40、旅人よとお嫁においで(昭41)、その他に園まりの「逢いたくて逢いたくて」昭41、フランク永井の「おまえに」昭42、ピンキーとキラーズの「恋の季節」昭43、相良直美の「いいじゃないの幸せならば」昭44まで、どの曲もアタシがほんとつい口ずさんでゐる曲ばかり。青春そのもの。今日、日本から大変有名な芸術家お見へになりお会ひする機会あり。とにかく一見で相手に強烈な印象残す、相手が幸せだと思へるだけの何か与へてしまふやうな力があり驚く。跑馬地の通りの文房具屋で店頭に並んでゐたパイロットの万年筆衝動買ひ。と言つてもHK$60である。手帳で愛用の極細ペン先パイロット万年筆、九月初旬に大嶼山で東涌から大澳への船で海に落とした代替。文房具屋で試し書きなんてさせてもらへなかつたが書き味期待以上。ちなみに手帳は当然この日記の覚へ書きのやうなものでそれを初公開〜!してもプライベートの記載も何もない。
▼アタシの大好きな首相動静だが自民党小池百合子が「首相動静は国民の知る権利の範囲を超えている」と発言。ちなみに天皇皇后両陛下のご日程もネットでこんなにきちんと公開されてゐるといふのに(こちら)。皇后陛下といへ熊本で水俣病の患者と会ひ、癩の患者たちの療養施設を見舞はれたが帰京の途に熊本空港で7月に会合で皇后陛下と同席された作家の石牟礼道子様(86)が一般客に混じりお見送り。車椅子から立ち上がつた道子さまに美智子さまも「目を合わせ少し歩みを緩めたように見えた」と朝日新聞「一行が通り過ぎた後、侍従という男性が石牟礼さんに「皇后陛下からの伝言」として「くれぐれもお体を大切に」と耳打ち」された由。 石牟礼さんは夏に皇后と会つたあとに「水俣病の胎児性患者に会って」と手紙を送つたさうで皇后も熊本へ出発する直前「胎児性患者に会いたひ」と知人に電話され水俣でそれが実現したといふ話。
▼昨日の北京天安門広場での車禍は明らかに自爆テロだが北京も神経質になり香港のテレビニュース番組は広東省では肝心なところになると映らなかつた由。それにしても相変らず蘋果日報の「まるで見てきたやうな」記事が凄い。
▼「今の時代、欲望だらけで、金よ、金よの利益追求が極大に達している。新自由主義なんてその最たるもんだ。政治家もその渦に巻き込まれている。そこで起きるのは事なかれ主義だ。世の中をどうにかしようという強烈な意志を持つやつなんていなくなった。大勢に順応し、自分の利益を守ろうとする。政界もそんなのばかりだ」と亀井静香チャン(今日の朝日新聞朝刊)。