富柏村日剩

香港で2000年02月24日から毎日綴り始めた日記ブログ 現在は身在日本

十二月三日(月)晴。飲食店の倒産相次ぎ今度はGold GymにTLCと大型健身ジムの倒産が続き両軒とも半年ほど前にジムを移籍する折に入会を最後まで検討したジムにて会費前払いの未還が問題となり他人事とは思えず。新同楽魚翅海鮮酒家の倒産に対して阿一鮑の富臨飯店の老板・楊貫一氏は新聞の取材に「千元の鮑は千元の価値のある鮑だから千元なのであって飲食店が不況で打撃を被っていても千元の鮑は千元から安くはせぬ」と。御意。千元の鮑が不況だからと六百元になってしまっては実はそれでも儲けのでるものを単に利益を水増しして客に喰わせていただけじゃねーかよ、バカヤロー、となるわけで、本当に高級素材を手間暇かけて調理し誠意をもって客に供しておれば景気がいい時にバブルで酔わず堅実に経営していればこの程度の不況で売り上げ落ち込みこそあれ倒産には至らぬはず。富臨飯店にあっては香港の名だたる名店ながら店構えにせよ内装にせよけして高級でもなく楊貫一氏の黄緑色のスーツなど浅草で演芸ホールに出る新人の芸人が4,800円で買ったようなもの。千元の鮑は千元なのである。そんな地道な経営に対して北京では中共の直轄の如き北京飯店が一泊US$9,000の套房(続き部屋=suiteルームにてスイートルームなる日本語は廃すべし)を総統套房Presidential Suiteならぬ皇帝套房と名づけ、いくら紫禁城に近い高級ホテル、中国の特色ある共産主義とはいえ国際歌(インターナショナル)の秦那語の歌詞には「救世主などおらず神も皇帝も糞喰らえ」と唄われると思えば共産主義を標榜する限りはこの套房は紅旗套房とするべし。さもなくば共産主義の標を捨て王政復古の上で皇帝套房を設けるべき。佐敦にて藪用済ませ二更に再び呉松街の和味粥店にて魚片粥食す、秀逸。レース後の疲労回復必要と自分に言い訳し南京街の明記にて西米紅豆沙食す、このテの甜味三晩連続なり。