富柏村日剩

香港で2000年02月24日から毎日綴り始めた日記ブログ 現在は身在日本

菊花賞競馬日和の狂草記

辰年九月十八日。気温摂氏9.2/19.6度。快晴。昨日の秋とは思へぬ暑さから一気に気温は18.3度も下がつたことになる。秋といへば菊花賞

菊花賞を制したアーバンシック©netkeiba

ダービー馬(ダノンデサイル、横山典)に期待高く1番人気。アーバンシックはダービーでは11着と振るはなかつたが(その前走の皐月賞とも/\横山武騎手)9月のGⅡ(朝日セントライト記念)はルメール騎乗で2番人気。ダノンかアーバンかいずれかは選びにくゝオッズも僅差で面白くない。となるとこの2頭に絡んでくるのは?の助演俳優を誰にするか。アドマイヤテラ(武豊)も面白さうだが4番人気の★ヘデントール(戸崎圭)はこれまでの新馬戦からの6戦のうちルメール騎乗は5戦全勝。ルメールが好調なら馬(ヘデン)もルメールに近づかうとするのでは?なんてワケのわからない予想をして★が2着に入る「たられば」でダノンとアーバンに連複、ワイド、三連複。

レースはダノンは伸び悩むなかアーバンが圧倒的な強さ見せ、ならば2着争ひ。6番人気のテラが2馬身差で2番手につけるなか★が懸命な追ひ上げで鼻差でテラを躱して2着に。予想🎯。あと1頭選択を増やしてゐたらテラまで入れて三連複(5,300円)も獲れたのだらうけど。


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一寸した工作。A4の不要な紙で裏が白地のときは四つ切してメモ用紙にしてゐるのだけどA6サイズのそのメモ用紙が増えてしまつてゐたら丁度良いサイズの小箱があつた。それにメモ用紙を入れたらピタリと入つたのは良いが隙間もなくハマつてしまふ。そこで要らないハガキを折つて傾斜をつけたらメモ用紙が取り出し易い。

燈刻に水府市街の中心地でありながら通行人はまことに少ない交差点(みずほ銀行水戸市店前)で代々木社中が選挙カーで遊説中。折からの衆院選共産党の候補者自身ではなく応援の別行動隊らしく水戸市議(土田きよみさん)。ふと前回の衆院選だつたか参院選だつたか現役の首相だつたか退任直後だつたかガースーが来たときに、この交差点から近い京成百貨店前で歩道を通行できぬほどの群衆であつたこと思ひ出した。あれは何だつたのか。あれが日本の政治状況そのもの。さういへば今回の選挙で某候補者のカードが手許にあつたので近くにゐた方に「これあげるわ」と差し出したところ二人の人から過剰な嫌さうな表情と声で「えー、やだー、やめてー」と拒まれた。何をそれほど嫌悪なのか?とこちらが驚いた。政治にも興味がないし投票にも行つたことがないのださう。まことに理性的。あなたたちのやうな人々が今の日本を支へてゐるのだらう。


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先日、横浜の安部公房展(神奈川近代文学館)の展示のなかに石川淳狂風記』特装本の展示あり。夷齋先生は若き安部公房を可愛がつたが、この550部限定の特装本の著者検印に使はれた“JUN”の印は安部公房が印刻して夷齋先生に贈つたもの。


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『狂草記』は読んではゐたが、こんなステキな特装本が出てゐたとは。これには食指が動いた。この特装本を「日本の古本屋」で漁つたら名古屋の古書肆(山星書店)から出てゐて第18番といふ若い番号のものを入手した次第。当時3.5万円もした高価な書籍が本当に申し訳ないほどの廉価であつた。

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