朝起きてテレビをつけるとトランプが銃撃されてゐた。軽傷で済み、これで総統選はもはや決着がついた感あり。狙撃犯は死亡でケネディ暗殺のときのやう。
甲辰年六月初九。気温摂氏21.5/25.8度。曇。本日は家人と台北に向かふ。台湾は2019年の3月以来で5年4ヶ月ぶりで海外渡航は2000年春に香港から日本に戻つて以来初めて。茨城空港(百里基地)には台湾のLLC(TigerAir)が就航してゐて(疫禍中は停航)台北と高雄に便あり。但し台北は週2便で時間も茨城空港(IBR)発15時で復路は朝8時半に台北(桃園)発と日本からだとけして効率はよくない。だが自宅から空港まで40分ほどで空港ではターミナル周辺の駐車場無料なのはお気軽。ターミナルの中の国際線エリアも究極のミニマルな広さなのだ。ターミナルビルに入つてから50mも歩かずチェックインから搭乗まで(笑)。
旅荷をまとめるのに今日は時間があつたので洗顔やスキンケア用品だとか何だかごちゃごちゃしてゐたのできちんと整理して小分けのボトルとかも資生堂メンズでもらつた試供品のパックとか随分とあつたので、それを先に使ふべく荷物はいつも以上にかなり少なめにまとめられた。やはり重さがあるのはモバイル関係の充電器とかバッテリ、Wi-Fiルーター*1とかなのだけれど4泊の荷物でキャリーケース入れて7kgほど。TigerAirの機内持込み荷物の重さ制限(10kg)クリア。空港に行く途中の国道6号線で初めての山岡家*2でねぎみそラーメン。脂少なめ、スープもあっさりで注文したのだが高齢者にはそれでもかなり濃厚。茨城空港は本日から三連休で駐車場もさすがに混雑でターミナルから400mは離れた砂利敷きの臨時駐車場になつてしまつた。TigerAirのIT219便(A320)の乗客の大半は台湾人。日本人客をたう/\他に認識できず。
3時間余で台北桃園空港着。入国審査もほとんど待ちなし。台北の気温摂氏27/34度。快晴。桃園国際機場捷運で台北車站。駅のコンコースとか平気で座り込んでゐる若者たち、どこか垢抜けないファッション、五香のなかでも八角のにほひ……嗚呼、台北に戻つてきたなと実感。板南線で忠孝新生。MRT駅を出たところにある三井ガーデンホテルに下榻(三井系の海外初進出なのださう)。旅荷解き夕食に出街。地下鉄で駅2つ先まで建国路、復興路、敦化路まで東に、なのだが路地から路地へと南に下り忠孝路から仁愛路を渡り歩いた距離は2kmほどなのだが気温は30度、実際に市街の住宅街の中では冷房の排出する熱量でもつと暑い。夜になつて熱中症になりさう。それでも路地で外に籐椅子など出して軒下で涼んでゐる老人など涼しげなのだ。
陸光小吃館に飰す。かつて敦化南路を市民大道に西に入つた高速道路の下にあつたが、もう一軒(陸光小館)と経営分裂してこちらに。どちら訪れてみてもよかつたのだがホテルから歩くとこちらの方が少し近かつた。昔の店からのスタッフもゐて、まだ子どもだつた若者が店を切り盛りして一端の老板ぶりも頼もしい。こちらの店は民進党派の諸君が見たら、もうごり/\の国民党色、それも蒋介石の国府の強烈な印象がかなり不快だらう。この食肆で供してゐるのは眷村菜といふもの。眷(けん)は「身内、仲間」の意で「恩眷」とか用ゐる。「身内、仲間」の意。眷村は国共内戦に負け台湾に渡つてきた国民党派の外省人の集団居住地で、そこに各地から持ち寄つた素朴な家庭料理なのだ。
ホテルは17階建てで16階の客室をあてがはれて17階には大浴場あり(三井系ホテルの売り)。大浴場前の通路に大きなセブンイレブンの自販機ありアルコール類以外何でもありであばらかべっそん。
*1:海外用のWi-Fiルーター(GlocalMe)で昨晩、家人のもので台湾のパッケージ購入しようとしたら台湾だけパッケージが現れず。家人のGlocalMeのアカウントは開設した時に何かの間違ひで台湾にしてしまひ初期設定変へられず、そのまゝにしてゐたが台湾のパッケージが購入できなかつたこともなくそのまゝに。それが今回は埒があかず結局、新しいカウント開設した次第。GlocalMeにオンラインで問ひ合わせしても原因不明で親切なスタッフ(A Iかもしれない)は「お役に立てなかつた」で15%割引のクーポンをアカウントに付与してくれた。
*2:山岡家は東京(江戸川)の外食会社が古河(茨城)に1号店を出して2号店で札幌に進出。さっぽろラーメンの本場で店舗拡大して関東に逆上陸。