富柏村日剩

香港で2000年02月24日から毎日綴り始めた日記ブログ 現在は身在日本

股旅堂古書目録第28号

辰年四月廿八日。気温摂氏15.1/23.6度。晴。北東の風強し(最大13.2m)。暑くも寒くもなく連日、何だか眠い日が続いて何もする気にならない。むしろこんな日が続いたら、と願ふほどの倦怠感。

或るアフリカ出身の知人が自動車ナンバーを見て「みやぎ?」と漢字(宮城)を読んでみせてくれた。「イバ-ラキ以外も少し漢字のナンバーが読める」といふ。立派なもの。ほめるだけぢゃシャクなので余計なお世話で「正確にはイバ-ラキぢゃなくてイバラ-キである」と音節シラブルを教へてあげた。さらについでに「茨城の意味は知ってる?」と尋ねると当然「わからない」ので“wild rose castle”(野荊棘の城)のことで、それが奈良時代に書かれた“Wind and Soil Record of Hitachi”に書かれてゐると説明。風土記は通じないから“Wind and Soil Record”でいいのだ。余計にわからないだらう。フォークロアや神話とも違ふ。風土なんて和辻哲郎だつてタイトルは“Fudo”なのだから。

古書店 股旅堂 の古書目録第28号届く。A5判で全304頁に総掲載点数4799点。今号にはオマケで『日本古書通信』2023年10月号に掲載された股旅堂店主吉岡誠さんのインタビュー“性風俗資料”に特化した古書目録」も転載あり。店主はもつと年老いた方と勝手に思つてゐたのでお若いのにはあばらかべっそん。こちらのご主人も1年ほど鬱といふか精神的にダウンしてしまつて、この個性豊かな目録書店の継続が難しくなつてゐたのださう。それでも一冊一冊の本の記憶を紡ぐやうに目録となる。そしてこの目録が完成して一冊一冊の本が旅を始めようとしてゐる。早速数点の書籍を注文。他に購入希望者がゐた場合は抽選なのでこゝにご丁寧に書籍名は書けない。

天安門事件から35年。天安門事件も香港での支連会による六四追悼集会も記憶の彼方で忘却が待たれてゐる。